レポート
2017.08.28

「僕らは海の報道記者」~②阿蘇海をキレイにする取り組み!編~

NPO法人 丹後の自然を守る会の蒲田理事長のお話を伺って、阿蘇海でカキの大量発生という事件が起こっていることがわかりました。このままではカキ山は大きくなるばかり・・・。そこで、天橋立周辺の景観の保全や環境の保護のために、地元住民や関係団体、大学生、行政が連携して、カキ殻を取り除く活動が行われています。”記者”となった子ども達は、国際ボランティア学生協会によるカキ殻の撤去作業を見学・取材しました。

カキ殻の撤去作業

  1. 水に入って足元をすくうと細かく砕けたカキの殻がたくさん!
  2. 大学生のボランティア中心に手作業でカキ殻を運び出します
  3. 大学生による撤去作業を見ながらメモを取っています

天橋立の南の端、阿蘇海と宮津湾が交わるあたりでは、多くの大学生ボランティアたちが海に入って、大きなスコップを使い、カキ山を崩してカキ殻を回収する作業をしていました。
手作業ではなく、ショベルカーのような重機で回収すればすぐじゃないの?と思うかもしれませんが、膨大なお金がかかるだけでなく、天橋立は重要文化的景観に指定されているため、景観を壊す恐れのある作業をすることはできません。その結果、このように手作業で地道にカキ殻を取り除いていく必要があるのです。

キレイな阿蘇海を目指して・・・

  1. 国際ボランティア学生団体の改田さんのお話をみんな熱心に聞いていました
  2. カキ殻を手にして、じっくり観察している子ども達
  3. 回収されたカキ殻はこのあとどうなるのでしょうか?

国際ボランティア学生協会の改田さんによると、この撤去作業は、今年で3年目を迎え、京都の大学生だけでなく九州や関東の大学生の参加しているとのこと。さらに、大学を卒業して社会人になってもこのカキ殻の撤去作業にやってくる人もいるそうです。
しかし、とってもとってもカキはまた増加し、すぐにまたカキ山が出来てしまうそう。キレイな阿蘇海を取り戻すにはまだまだ時間がかかるが、活動を続けて大きくしていけばいつかキレイな阿蘇海にすることが出来ると 丹後の自然を守る会の蒲田理事長はおっしゃていました。
カキ殻の回収や大きなことはできなくても、日々の生活でゴミを拾ったり、海で遊んだ後はゴミを持ち帰るなど、身近なところでも出来ることはたくさんあります。海をキレイにするには、私たちひとりひとりの心がけが大切ですね。

ところで、
大量に回収されたカキ殻はこのあとどうなるのでしょうか?→カキ殻の今後についてはこちら

 

海と日本プロジェクト「僕らは海の報道記者」の関連記事はこちら
■海と日本プロジェクトバスツアー「僕らは海の報道記者」を開催しました!
■「僕らは海の報道記者」~①阿蘇海では何が起こっているの?編~
■「僕らは海の報道記者」~③回収されたカキ殻はどうなるの?編~

イベント詳細

イベント名海と日本プロジェクトバスツアー「僕らは海の報道記者」
参加人数25人
日程2017年8月26日(土)
場所天橋立周辺
主催海と日本プロジェクトin京都実行委員会
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