京都の海にも現れることのあるクジラやイルカ。京都水族館では五重塔をバックにかわいいイルカたちのショーを見ることができ、おなじみの海の生き物ですよね。さて、クジラとイルカはどちらも魚ではなく”ほ乳類”ということはみなさんご存知かと思いますが、その違いはご存知でしょうか?
クジラとイルカの違いは…実はありません。正確に言うとイルカはクジラです。なんとな~く小さいのがイルカ、大きいのがクジラです。そんな感じの曖昧な基準なので、クジラより大きいイルカ、イルカより小さいクジラもいるんです。
まず、クジラは「ヒゲクジラ」と「ハクジラ」の大きく2つのグループに分けられます。ヒゲクジラは「ひげ」を持つクジラですが、このひげは口ひげやあごひげではなく、歯の代わりについているようなものです。ひげは櫛のような感じで上あごの内側についていてこのひげでプランクトンなどの餌をこし取って食べています。全体的に大きめのクジラが多く、地球上で最大の動物とされるシロナガスクジラもヒゲクジラの一種です。
ハクジラは「歯」があるクジラで主に魚を食べます。またイカを食べる種類もいて、ダイオウイカを食べることで有名なマッコウクジラもヒゲクジラの一種です。イルカはこのハクジラのグループに属していて、色々なハクジラの中で小型のものがイルカと呼ばれていることが多いのです。が、先ほども書いたようにその基準はあいまいで、だいたい4m以下がイルカに分類されています。こんな感じなので4mに達しない大きさのクジラがいたりもします。
ちなみに、海のギャングとも呼ばれるシャチはハクジラのグループに属する生き物です。かわいい見た目とは裏腹に、アザラシやペンギン、トドなどを捕食したり、時には自分より大きいクジラを襲うことも。英名はKiller Whale(殺し屋クジラ)!なんだかほんわかしたクジラやイルカのイメージとはかけ離れたシャチですが、れっきとしたハクジラの一種です。
そんな狂暴そうな一面を持ったシャチですが、非常に頭がよく、人間にも懐く生き物なので訓練されたショーを見ることもできます!巨体が宙を舞う姿は迫力満点!!シャチを飼育している水族館は日本でもあまりありませんが、シャチのいる水族館に行った際はシャチショーを見ることを強くおすすめします。