かつて古代王国の丹後王国が栄えたと言われる丹後には、約6,000基の古墳があります。京丹後市には、大成古墳群、神明山古墳、網野銚子山古墳など、様々な古墳がありますが、今回は絶景スポットとして知られる大成(おおなる)古墳群をご紹介します。
今から約2200年前、秦の始皇帝は不老不死の薬を欲し、徐福(じょふく)という者に不老不死の薬を探索させました。薬を求めて徐福が向かった地は、東の海に浮かぶ仙人が住む島にある聖地「蓬莱」です。この徐福伝説は日本各地に残っており、その数は全国に20ヶ所以上にのぼります。その内の一つが、現在の京都府北部に位置する丹後半島なのです。
今となっては徐福が上陸したのが丹後半島なのか定かではありませんが、徐福がやってきたとさせる頃から、丹後半島は稲作・農耕・鉄製品の加工・機織・酒造り・医療薬学など、中国大陸からもたらされた技術により発展し、その後「丹後王国(たんごおうこく)」(4世紀~5世紀)が築かれる基となりました。
数多くの古墳が残る丹後の中でも、大成古墳群は絶景スポット!
高さが20mもある巨大な一枚岩で、地域のシンボルとして親しまれる立岩を見下ろす高台にあり、6世紀末から7世紀初めにかけての13基の横穴式石室墳からなる古墳群です。京丹後市指定文化財に指定されている古墳群ですが、日本海を一望できる絶景スポットとしても人気で、展望所も設置されています。
古代丹後王国の歴史に思いを馳せながら、日本海を望む絶景を体感してみてはいかがでしょうか。