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2018.05.22

【天橋立】イザナギ様のうっかりミスで誕生?天橋立

こんにちは!京都大好きライター、沢本ゆきです。
前回は枕草子に記された『与謝の海』について書きましたが、今回はさらに踏み込んで、その与謝の海の一大スポットである『天橋立』について触れてみたいと思います。

天への架け橋

  1. 伊勢神宮に祭られている天照大神の父はイザナギ様
  2. ヤマタノオロチを退治した須佐之男命の父もイザナギ様

丹後の天橋立は、陸奥(宮城県)の松島、安芸(広島県)の宮島と並び、『日本三景』として特別名勝に指定されています…みたいな話はこのサイトをご覧になってる皆さんならとっくにご存知でしょうから、今回は違った切り口で天橋立をご紹介しましょうね。
そもそも『あまのはしだて』とは、天への架け橋という意味です。神話の時代、日本を造ったイザナギという神様が、天(高天原)と地上をつなぐハシゴを架けたのですが、このイザナギ様がうっかり寝てる間にハシゴが倒れてしまい、いまの天橋立の形になったというのです。
イザナギがハシゴを架けた目的は、いつでも天に帰れるようにするためとか、この地にいる妻のイザナミの元へ通うためとか、神話によっていろいろ話があるのですが、どちらにしてももはや天には帰れないわけで、イザナギうっかり者すぎますね。
ちなみにこのイザナギ様、最愛の妻のイザナミ(実は妹、つまり近親結婚)が死んだ時はその死を受け入れられず、妻を取り戻すためになんと黄泉の国(わかりやすく言えば地獄の底)まで旅に出ます。
ところが、いざ黄泉の国で再会したイザナミはすでに腐乱死体となっており、ビビり上がったイザナギは、ゾンビのように追いかけてくる妻を見捨てて裸足で地上まで逃げ帰ってくるのです。最低野郎ですね(笑)。
大事な橋はうっかり倒すわ、近親結婚の妻は見捨てるわ、現代ならMeTooどころじゃすまないぐらい炎上しそうなイザナギ様ですが、日本神話にはこういった人間臭い神様が多数登場します。
興味を持たれた方は、面白いのでいろいろと調べてみてください。

『股のぞき』で天橋立を見る!

  1. これがかの有名な『股のぞき』
  2. 逆さに本当に天への架け橋に見える・・・?

天橋立の景観の楽しみ方のひとつに、『股のぞき』というのがあります。これは股の間から天橋立を見ると天地が逆になって、まるで本当に天への架け橋のように見えるというものです。
まさにステアウェイ・トゥ・ヘヴン!
往年のイギリスロックバンド、レッド・ツェッペリンの名曲『天国への階段』のあの切ないギターのイントロが頭に思い浮かびますね。
ただし、日本神話における『天』とキリスト教文化における『天国』とはまったくの別物なので、あしからず。

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