8月26日(土)に開催された、海と日本プロジェクトバスツアー「僕らは海の報道記者」。NPO法人 丹後の自然を守る会の蒲田理事長から、天橋立の隣の阿蘇海で起こっている水質汚染や、その原因の一つとなっているカキの大量発生について学び、海に入ってそのカキの殻を回収する大学生たちを取材しました。また、回収されたカキ殻は、地元の農園などで肥料として使用されているということも知りました。
参加した子ども達の中には、いままで阿蘇海の存在を知らなかった!という子も多くいましたが、そんな彼らが今回のバスツアーに参加して感じたことはどんなことだったのでしょうか?今回は、子ども達がまとめたリポートを参考にご紹介します。
今回のイベントに参加して、阿蘇海を守るためにたくさんの人が頑張っているということが分かりました。そんな人たちの話を聞いて、みんなが感じたこととは・・・?
「大学生のボランティアたちが協力してカキ殻を回収していて感心した。」
「はじめは、丹後の自然を守る会の蒲田さんがひとりで始めた活動が、2万人規模の活動になったのは、未来の子ども達のために海や町をキレイにしたいという思いがみんなに伝わったからだと思う。」
「ボランティアの大学生達は、お金がもらえなくても地域の人々の笑顔をやりがいとしてがんばっていて、本人たちも笑顔で作業をしていた。」
「本当ならゴミになるカキ殻を再利用しているのは素晴らしい。」
「阿蘇海を汚してしまったのは人間なので、人間の力で元の自然を取り返さなければいけない。」
「天橋立のように美しい景色でも、見えないところで大きな問題が発生していることが分かった。」
特に、蒲田理事長が1人で始めた活動が今では多くの人が協力する活動になっているのがすごい、大学生になったら自分もボランティアとして阿蘇海をキレイにする活動に参加したいという意見が多くみられました。
阿蘇海をはじめ、海をキレイにするために何が出来るのでしょうか?
「大きくなったらカキ殻の回収に参加したい。今は、身近なところのゴミ拾いをしたい。」
「ちょっとしたゴミ拾いのような小さなことでも、長いこと続けていたらいいことがあると思うので頑張りたい。」
「今回学んだ阿蘇海のことを学校のみんなに伝えて、活動を広げる手伝いをしたい。」
「ゴミを拾うことはもちろん、ポイ捨てをしない。」
というように、出来ることからやっていくことが大切だと感じたようです。今はまだカキ殻の回収作業など大きな作業は出来ないけれど、阿蘇海のことを多くの人に伝え、阿蘇海をキレイにするために何ができるのかということを考えよう、という気持ちを忘れないでいて欲しいですね。
当日のイベントに参加した、海と日本プロジェクトin京都のPRパートナーの夏目亜季さんにもリポートを提出してもらいました。夏目さんは京都府北部の舞鶴市出身ですが、阿蘇海で起こっている問題のことを初めて知ったとのこと。今回学んだことを踏まえて、今の状況をSNSなどで積極的に発信していきたいと語ってくれました。
海から遠い場所に落ちているゴミでも、溝や川を伝ってやがて海にたどり着きます。海に行かなくては海をキレイにすることは出来ないと思いがちですが、そんなことはありません。日々の生活でちょっとしたゴミを拾ったり、今起こっていることを誰かに伝えたりすることでも、海をキレイにすることにつながっているのです。
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■海と日本プロジェクトバスツアー「僕らは海の報道記者」を開催しました!
■「僕らは海の報道記者」~①阿蘇海では何が起こっているの?編~
■「僕らは海の報道記者」~②阿蘇海をキレイにする取り組み!編~
イベント名 | 海と日本プロジェクトバスツアー「僕らは海の報道記者」 |
参加人数 | 25人(小学4~6年生) |
日程 | 2017年8月26日 |
場所 | 天橋立周辺 |
主催 | 海と日本プロジェクトin京都実行委員会 |