京都府内の小学生が報道記者になって、海で起こっていることについて取材する、海と日本プロジェクトバスツアー「僕らは海の報道記者」が8月26日(土)に行われ、KBS京都の竹内弘一アナウンサーが同行。9月15日にKBS京都で放送された報道番組「京bizX」では、スタジオにお越しいただいた京都府の山田知事と一緒に、宮津市阿蘇海で取材する子ども記者の様子をVTRで振り返りました。
取材ノートを手にバスに乗り込めば、そこから子どもたちは報道記者。天橋立に向かうバスの車内で、取材先の情報をメモします。さて、日本三景のひとつ天橋立では今、どのようなことが起こっているのでしょう。
天橋立ホテルに到着した一行は、舞鶴出身のアイドルで海と日本プロジェクトin京都PRパートナーである夏目亜季さんと合流。夏目さんも取材活動に参加します。こちらで話を伺うのは、丹後の自然を守る会理事長の蒲田充弘さん。今、天橋立の内海「阿蘇海」では生活排水が流れ込むことでカキが大量発生し、その死骸であるカキ殻が積み重なって水質が悪化しているそうです。そこで、学生ボランティアや地元の人たち、行政が連携して、カキ殻を取り除いているのです。「人の力があってこそ、改善に向かう」。蒲田さんの言葉に耳を澄まし、ペンを走らせる子どもたち。質問も次々と飛び出し、「みんなすごい! ほんまによう聞いてる」と、竹内アナも感心しきりです。
カキ殻撤去現場では、学生ボランティアのみなさんが掛け声を出しながら作業を進めていました。子どもたちは殻をさわりながら、阿蘇海の環境問題に改めて想いをめぐらせます。さらに天橋立ワイナリーのぶどう畑で、地面にまかれたカキ殻を発見。先ほど見学したカキ殻がぶどうの生育にいい影響を与え、独特の風味を作り出すことを期待されているそうです。カキ殻の意外な活用方法に、子どもたちも目を丸くします。
最後に阿蘇シーサイドパークのイベント会場を訪れ、子どもたちは取材の成果をリポート用紙にまとめていきます。マイクを向けてみると…
「質問やメモするのが楽しく、記者の仕事がどんなものか体験できました」。
「大学生がカキの殻捨てをしていることなどはとても大事だと思い、それをまとめたい」。
「カキ殻の山が3メートルにもなると知ってびっくり」。
「自分たちのできること、たとえばごみ拾いなどできるよう、頑張って伝えていきたい」。
取材を通じて京都の海について、そして海の問題解決に取り組む人について、考えを深めた子どもたち。報道記者の難しさや達成感も感じつつ、帰路につきました。
子どもたちの素直な疑問や、物事の吸収力を目の当たりにして「初心に返らされた」と振り返る竹内アナ。VTRを見た京都府の山田啓二知事も「子どもたちに京都の海を体感してもらい、その大切さを感じてほしい」とコメントします。熱心な子どもたちの姿に、たくましさを感じた今回のツアー。将来はKBS京都のエース記者? いや京都府庁の職員かもと、スタジオも盛り上がりました。
この内容は、9月15日(金)にKBS京都「京bizX」(21:00~22:25)で放送されました。
後日YouTubeにもアップ予定ですのでお楽しみに!