次代を担う若い世代が海に関心を持ち、課題解決に取り組む力を育んでほしい。そんな想いから、日本財団と株式会社リバネスが立ち上げたのが「マリンチャレンジプログラム」。2017年度は、海・水産分野・水環境にかかわる研究に挑戦する中高生を、全国から60チーム募集。研究資金助成や研究アドバイザーによるサポートを行っています。
番組は、8月24日に大阪南港のATCホールで開催された関西地区ブロック大会を取材。海をめぐる問題に目を向け、さまざまな研究に励んでいる中高生たちが会場に集まり、研究中間発表を行いました。
「海をめぐる環境問題を起こしたのは人間たち。自らの手で改善し、共存をめざすことが人間の責任」と、真剣な姿勢で海の課題に向き合う若き研究者たち。「海を第二の土地だと捉え、開発していければ」といった海の活用に関する意見もあり、取り組むテーマもさまざまです。
マリンチャレンジプログラムはこの後、地区ブロック大会で選ばれた16チームによる全国大会が来年3月に開催され、最優秀賞が選出されます。
「子どもたちにもっと海に興味を持ってほしい」と、プログラムを立ち上げた理由について話す主催者の瀬野亜希さん。瀬野さん自身が今、海を研究していてワクワクするので、なぜもっと早くこのおもしろさに気付かなかったのだろう、もったいない!と感じることがあるそうです。中高生の頃から海に関心を持ち、研究者をめざしてくれればという願いもあります。
この日参加した中高生が大人になる頃は研究も進み、新たな海の専門家が生まれているかもしれません。海洋立国日本では、新しい海洋関連産業の創出と発展を担う次世代の育成が求められているのです。
この内容は、9月6日(水)にKBS京都「おやかまっさん」(10:30~11:55)で放送されました。
後日YouTubeにもアップ予定ですのでお楽しみに!