北は日本海に面する京都府。その中心地で京都府内で最も人口の多い都市、京都市は内陸部に位置しています。京都市民にとって、海とはどのようなイメージなのでしょうか・・・?
京都市内で生まれ育った人の中には、なんと京都に海があることを知らない人もいるとかいないとか・・・。実際はどうなの??ということで、街の人々に聞いてみました。
あまり馴染みがないという人や、(京都に海は)ない?・・・という人も!やはり海から遠いため、”京都の海”といわれてもピンと来ない人が多いようです。しかし、海から離れた京都市内でも、京都の海と触れ合える場所があるのをご存知ですか?
京都市下京区にある、国内最大級の内陸型水族館の京都水族館。イルカやペンギン、アザラシといった海の人気者はもちろん、海や川に生きる魚などを身近に鑑賞できるスポットとして人気を集めています。ここには京都の海を再現した大水槽があり、身近に京都の海を知ることができます。中には私たちの食卓に馴染みのある魚も。京の海と、そこに暮らす魚などについて、下村 実(しもむら みのる)館長にお話を伺いました。
京都の海には食べておいしい魚がたくさん。太平洋側と比べても、食べておいしい魚が群れになって泳いでいるのが特長の一つ。天橋立の内海・阿蘇海で獲れる脂ののった金樽イワシは、魚の餌となるプランクトンが多く、豊かな海だという証拠です。京都市内など内陸に住んでいると、海は遠く感じられますが、川も、陸上の溝も実はすべて海につながっています。普段から少し気を使うだけで、海をキレイに保ち、これからもおいしい魚を食べることができる。実は遠くなくて日々関係しているのが海なんです、と下村館長はおっしゃっていました。
山や川に比べ、海の存在が遠く感じられる場所に暮らしていても、私たちの生活は、周囲の自然や水を通じて海とつながっています。私たちの生活環境を美しく保つことが、海の環境を守ることにつながるのです。
この内容は、8月3日(木)にKBS京都「おやかまっさん」(10:30~11:55)で放送されました。
後日YouTubeにもアップ予定ですのでお楽しみに!