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2019.11.09

【京丹後】鬼の泣く声が聞こえる?奇岩「立岩」

京丹後市を代表する奇岩「立岩(たていわ)」。この立岩はなんと高さが20メートル程もある巨大な一枚の岩なんです。道の駅てんきてんき丹後からも近くフォトスポットとしても人気で、地元の方にも親しまれている立岩ですが、みなさん立岩にまつわる伝説はご存知でしょうか?

立岩と鬼退治伝説

  1. 後ヶ浜は海水浴場としても人気です
  2. 柱状玄武岩として全国屈指の大きさです
  3. 立岩の近くにある間人皇后・聖徳太子母子像

京丹後市丹後町間人(たいざ)の後ヶ浜海岸にある立岩は、周囲1000mにおよぶ柱状玄武岩です。日本海をバックにそそり立つ姿は圧巻です。京丹後市には様々な伝説が残されていますが、この立岩にも鬼退治の伝説が残っています。風の強い日や波の高い日には、鬼の鳴き声が聞こえてくると言われている立岩。一体どのような伝説なのでしょうか?

推古天皇のころ、丹後の国三上ヶ嶽では英胡・軽足・土熊の3匹の鬼が首領となり、人々を苦しめていました。そのため朝廷は、現在の間人(たいざ)の地名の由来となっている間人皇后と用明天皇の第三皇子・麻呂子親王を大将軍に任命し、鬼の討伐に向かわせました。その道中、麻呂子親王が戦勝祈願のため大社に立ち寄ると、伊勢の神の化身である老人がどこからともなく現れて、「この犬が道案内をいたします」と白い犬を差し出しました。やがて鬼との合戦が始まりました。劣勢になり山の奥深くに逃げ込む鬼。しかし、白い犬が持っていた鏡が鬼たちを照らし見つけ出し、英胡と軽足は官軍に討ち取られ、土熊は現在の竹野で生け捕りにされ、未代の証拠として、丹後の岩に封じ込められました。その岩が現在の立岩だと伝えられています。そのため今でも風が強く、波の高い夜などは鬼たちの号泣する声が聞こえるといわれてるんですね。

多くの伝説が残る京丹後市

この鬼退治伝説のほかにも、京丹後市には様々な伝説や伝承が残っています。ぜひ、色々な伝説を調べてみてくださいね。

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