皆さんこんにちは!京都大好きライター、沢本ゆきです。
「松島や ああ松島や 松島や」天橋立と並んで、日本三景に指定されている宮城県松島の美しさを詠んだ有名な句がありますが、丹後半島にも『松島』があるのをご存知ですか?秋には紅葉が映え、冬にかけてさらに魅力を増していく京都。連休も多いこの時期、ご旅行をお考えの方も多いのではないでしょうか。そんな皆さんにオススメの絶景スポットをご紹介します!
丹後半島の海岸線の一部である『丹後松島』は、京都自然200選にも選ばれている景勝地です。犬ヶ岬から東の方へ向かって点々と小島が浮かぶように見える海岸線が、宮城県の松島と似ていることからそう呼ばれるようになりました。玄武岩でできた小島が、丹後松島展望所のある犬ヶ岬から、丹後半島の最北端経ヶ岬まで続いています。澄んだ海の青と松の緑のコントラスト、夕刻にかけて朱から紫へ移ろうグラデーション。展望所から見渡す眺めはまるで絵画のような美しさです。
さてこの丹後松島、一見すると小さい島が点々と続いているように見えるんですが、実はすべて本州と砂浜で陸続きになっているんです。長く連なる入り組んだリアス式海岸が作り出す自然の妙なんですね。この地形は地質学的にも貴重で、『山陰海岸ジオパーク』に認定されています。『ジオパーク』とは、科学的に見て特別に重要で貴重な、あるいは美しい化石、岩石、地形、火山、断層、温泉などの地質遺産を複数含む一種の自然公園のことです。丹後半島の海岸の一部は「山陰海岸ジオパーク」に含まれ、地域や行政が協力して美しい地球を守りつつ、地域産業の発展に努めています。
秋の京都と言えば紅葉を思い浮かべる方も多いと思いますが、紅葉色の夕日が沈んでいく海は格別の美しさで、時間が経つのを忘れてしまうほどです。秋の夕暮れ、海辺の散策をするのもオツなものですよ。
ちなみに、冒頭の「松島や~」の句は松尾芭蕉が詠んだ句だと言われることもありますが、実際は(諸説ありますが)後世の人が芭蕉の気持ちをパロディにして詠んだものなのだとか。芭蕉本人は松島のあまりの美しさに文字通り絶句してしまったそうです。人は本当に美しいものに出会った時、感動した時、そうなってしまうのかも知れませんね。ちなみに私が最近絶句したできごとは、昨日体重計に乗った時、おそろしく美しい速さで数字が上昇していったことです(涙)。
普通は夏の暑さで体重は落ちるものなのに…。
これから冬にかけて、ますます体重は落ちにくくなるのに…。
なんも言えねえ。