第八管区海上保安部や京都府海洋センターによると、今月京丹後市の海岸で複数のカツオノエボシが打ち上げられているのが発見されたそうです。砂浜に打ち上げられた青いプラスチックのような物体。きれい!と思って触ってはいけません。その物体はカツオノエボシかもしれません!
でも「カツオノエボシ」って一体何・・・?
青くてキレイなこの物体が「カツオノエボシ」。電気クラゲと呼ばれることもあり、クラゲのような見た目をしていますが、正確に言うとクラゲではありません。太平洋側でよく見られますが、日本海側の京都の海などでも稀に打ち上げられる生き物です。
強力な毒を持っており、刺されると電気がはしったような痛みが走ることから、電気クラゲと呼ばれているそうです。青色をしているため海上や海中で見つけにくく、さらに非常に長い触手が周囲を漂っているので、存在に気がつかないうちに刺されてしまうことが多いようです。
打ち上げられたものにも毒は残っており、さらに細く長い触手が周囲に広がっている可能性もあるので、見つけても近づかないようにしましょう。
休みを利用して海水浴やサーフィンに行かれたみなさん、クラゲに刺されたりはしませんでしたか?地域によっても差はありますが、お盆を過ぎると増えるといわれるのがクラゲの被害。海に入る際は、ラッシュガードなどで肌の露出を少なくしたり、クラゲ対策用の日焼け止めを使ったりして、クラゲに気をつけましょう。クラゲが危険なのは水中だけではありません。浜に打ち上げられて死んだクラゲにも毒が残っていることがあります。無毒な種類のクラゲもいますが、クラゲが落ちていても基本的には触らないようにしましょう。
まだまだ海で遊ぶのが楽しい季節ですが、クラゲやカツオノエボシのように毒を持つ生き物は身近なところにいます。クラゲが多い時は海に入らないようにするなどの対処が必要です。また、毒を持つ生き物がどういった見た目をしているのか、どのような所によく現れるのかといったことを学ぶことも大切です。
海は楽しいところですが、毒を持つ生き物以外にも様々な危険が潜んでいます。思いっきり海を楽しむために、海のことを学んで、怪我や事故なく遊びたいですね。