皆さんこんにちは!京都大好きライター、沢本ゆきです。
秋に京都で獲れるお魚には、干物にしてもおいしいものがたくさんあります。旨味がぎゅっとつまった干物をあぶっていただく時、あ~日本に生まれてよかったな~!という気分になる私です。今回は、鮮魚とはまた違った魅力を持つ干物のお話をしたいと思います。
秋にオススメなのはまず笹カレイ!その姿が笹の葉に似ていることからそう呼ばれています。和名は『ヤナギムシカレイ』。港の近くで笹カレイを干す風景は秋の風物詩となっています。丹後の海ではカレイやヒラメ類がよく獲れますが、その中でも笹カレイの漁獲量は少なく、貴重なお魚なのです。一夜干しにすると、透き通るような白身に橙色の卵巣が見えて見た目にも美しくどこか上品な佇まい。高級料亭で供される一品のイメージですね。カレイを焼く時は、背骨に沿って切れ目を入れておくと、きれいに身が取れて食べやすくなるんですよ。是非お試しくださいね。
続いて、サンマよりも先に秋の訪れを感じさせるのがカマス!「秋カマスは嫁に食わすな」ということわざもあるぐらい秋に脂がのっておいしくなってくるお魚のひとつです。食わすななんて言わないで、お嫁さんにもぜひ食べさせてあげて欲しいですよね。お嫁さんがおいしい食べ物を知ってこそ、家族の食卓も充実するってもんです。身に含まれる水分量が少し多くてみずみずしいのもカマスの魅力のひとつですが、干物にするとほどよく水分が抜け、旨味が凝縮されてさらにおいしくなります。淡白ながらも上品な旨味のカマスは、ぜひパリッと焼いて皮まで召し上がってくださいね。
そして、底引き網漁でたくさん獲れるのがハタハタ!ハタハタにはうろこがないので、調理するのも簡単でいいですね。身が柔らかくくずれやすいハタハタは、干物にするとホクホクとした食感で、ぎゅっと噛みしめるごとに美味しさがあふれだします。身離れがよく食べやすいのでお子様にもオススメ!そしてなんと言ってもお手頃価格で手に入るのが嬉しいですねぇ。旬の時期にたくさん食べたいお魚です。
干物と一口に言っても色々な種類がありますが、私がオススメなのは一夜干しです。ふっくらした身の食感も残りつつ、干物のおいしさも味わえて一石二鳥なんて……おいしすぎますよね!新鮮なお魚を食べられるのは産地ならではだけど、干物ならお土産やお取り寄せもできるから、離れた地でもおいしいお魚がいただけるのがありがたい。いやはや、いい時代になったものです。
だんだんと夜が長くなってくる今日この頃。おいしい干物をいただきながら、お酒を飲むのにいい季節になってきました。私の至高の休日の過ごし方は、ジャージ姿のままネット配信やDVDで映画でも見ながらお酒を飲む事でございます。干物女という言葉が一時期はやりましたが、まさに私の事ですね。えっ?干物が大好きな女性ってことですよね?違いました?