皆さんこんにちは!京都大好きライター、沢本ゆきです。
様々な歴史が残る京都。舞鶴港がかつて軍港として発展してきたということは、皆さんもご存知だと思います。現在もその名残を舞鶴の各地で感じることができますね。今回はその歴史にちょっと触れてみたいと思います。
古くから舞鶴港では漁業がさかんで、港町としてにぎわう場所でした。しかし、明治時代になり日清戦争に勝利した日本は、ロシアからの攻撃に備え、日本海側の守りを固めなくてはいけない状況になります。そこで湾口が狭く、波が穏やかで、たくさんの軍艦を停泊させることができる舞鶴港に、軍事拠点を置くことにしたのです。そして1901年、東郷平八郎を初代指令長官として、日本海側で初めての海軍鎮守府、舞鶴鎮守府が設置され、その後舞鶴港は軍港の街として飛躍的に発展していきました。
現在では日本海側で唯一の海上自衛隊の基地が置かれており、国防の拠点となっています。国道27号線から見える北吸桟橋では、なんと土日祝日には最新鋭の護衛艦などが停泊している姿を見ることができるんです。どの艦艇が停泊しているかはその日のお楽しみなのですが、間近で見る護衛艦は迫力満点!日本を守ってくれている力強さに頭が下がる思いですね。
さて、海上自衛隊と言えば『まいづる海自カレー』!海自カレーについてはこれまでにもこのサイトでご紹介してきましたね。海上自衛隊の艦艇や部隊などの名前がつけられたオリジナルレシピのカレーを、舞鶴にあるお店で楽しんでいただけるこの取り組み、皆さんもうお召し上がりになりましたか?
ところで、何故海上自衛隊で作られるカレーが有名なのでしょうか。明治時代、海軍が開設された当初には、長期にわたる海上生活のため栄養が不足してしまい、脚気にかかる隊員が多かったのです。そこで日本はイギリス海軍の食事をお手本にして、肉や野菜や米がバランスよく取れる食事としてカレーを採用したところ、脚気解消に効果が認められたという訳です。
現在も海上自衛隊では、毎週金曜日は決まってカレーライスが食べられています。長い間海の上で過ごす隊員たちが、決まった曜日に決まったメニューを食べることで曜日感覚を失わないようにしているんですよ。誰かにお料理を作ってもらうことが多い方、「今日は簡単にカレーでいいよ」なんて言っちゃってませんか?たくさん材料を刻んだり煮込んだり、カレーの後のお鍋を洗うのだって実は大変なんです。まいづる海自カレーも、こだわりの材料を使ったり、じっくり煮込んだ逸品のカレーばかり。艦艇を見学した後は、ぜひ舞鶴港の歴史に思いを馳せながら海自カレーを食べてみてくださいね!