いよいよ夏休みに入り本格的な海水浴シーズンが到来します!昨年は多くの海水浴場が閉鎖されていたこともあり、今年は休みの日に家族や友達同士で海に遊びに行く方も多いかと思います。楽しい海水浴ですが、海水浴場の指示に従って、きちんとルールを守り新型コロナの感染対策にも取り組むことをお忘れなく!
さて、海水浴客が増えるこの時期は海難事故も増加する時期です。海に潜む危険を理解していないと重大な事故につながってしまう可能性があります。今回は、意外と見落としがちな、「潮の満ち引き」についてのお話です。
潮の満ち引きは引力によって起こり、海面が周期的に上下に動くものです。潮干狩りをする時をイメージしてもらえるとわかりやすいと思いますが、時間によっては海水が引いて歩けるのに、時間によっては海の底になるといったものです。
潮干狩りの時と違い気がつきにくいですが、海水浴中も海面の高さは少しずつ変化しています。海面の水位が一番高い時を満潮、一番低いときを干潮といい、干潮と満潮の差は場所によっても異なりますが、日本海側では40cm程度、太平洋側では1.5〜2m程度の差があります。結構大きな差がありますよね。
この潮の満ち引きによって、最初は足の付く場所だったのに気が付いたら足が付かなくなっていた、浅瀬の岩の上にいたのに周りを海水で取り囲まれ岸に戻れなくなってしまった、波が届かない場所に荷物を置いていたのに気が付いたら流されて無くなっていた、などのトラブルが発生してしまいます。そのため、干潮と満潮の時刻について理解しておくことが大切です。
このように、潮の満ち引きによって発生する危険やトラブルもあるので、海水浴の時にはきちんと干潮時刻と満潮時刻と、満潮の際にはどのあたりが海面になるのかを把握しておくようにしましょう。
海に潜む様々な危険や特性を知ることで、安全な海のレジャーが楽しめます。楽しい海水浴にするためにきちんと理解しておきましょう!