京都市内で五山の送り火が灯る8月16日の夜、舞鶴湾でも火に祈りを込めた伝統行事「吉原(よしわら)の万灯籠(まんどろ)」が行われます。
今から300年ほど前、舞鶴湾にクラゲが大量発生して漁ができなくなった際、吉原の漁師たちが高さ18mの竹でつくった万灯籠を水中に立てて回し、海神の怒りを静めようとしたことが起源。青年たちは神火を宿した松明を手に町を走り、万灯籠が待つ伊佐津川へ。火の灯った万灯籠は、勇ましい掛け声とともに一斉に持ち上げられます。
吉原の漁師たちにとって、海は人生の一部。「吉原の万灯籠」は伝統行事であるとともに、地域の人々にとっては身近な海と改めて向き合い、感謝する大切な機会なのかもしれません。
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(この内容は、2017年8月31日(木)にKBS京都「おやかまっさん」で放送されました。)