与謝野町(よさのちょう)は日本海に面した町で、平成18年3月1日、加悦町(かやちょう)・岩滝町(いわたきちょう)・野田川町(のだがわちょう)が合併し誕生しました。かつては高級ちりめんとして名高い「丹後ちりめん」の生産地として栄え、現在も織物業が営まれている地域です。今も佇むちりめん産業に関連した建造物は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、「ちりめん街道」として残っています。
「ちりめん街道」の起点に位置する旧加悦町役場庁舎。旧加悦町役場庁舎は、丹後大震災後の1929年に完成しました。設計は、宮津出身で、甲子園球場を設計した今林彦太郎氏(当時大林組設計部長)が担当し、当時の最先端の耐震技術で建てられました。1997年3月には京都府指定文化財に指定されています。
現在は、与謝野町観光協会の観光案内所として、与謝野町地域の観光情報の発信や、丹後ちりめんに関する品や資料の展示等がおこなわれ、この地を訪れる観光客には欠かせない場所となっています
旧加悦町役場庁舎内には土日祝限定で営業している喫茶室、花皆憧(はなかいどう)があります。この花皆憧という素敵な名前の由来は「花というものは、皆が憧れる存在」というイメージからきたものだそう。
夏期限定のかき氷はやさしい甘さで、暑い中散策して疲れた体を癒してくれます。また、文化財に指定されているため、冷房設備が整っていない建物内でも涼しさを感じさせてくれます。
レトロな空間でほっと一息つきながら、旧加悦町役場庁舎の歴史に思いを馳せてみるのもいいですね。
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