この前まで暑かった気がするのに最近ではかなり寒い日も増え、いよいよ冬の訪れを感じますね。2020年も11月と12月でもう終わってしまいます。さて、11月の最初の日、11月1日が何の日かみなさんはご存知でしょうか?
答えは…灯台記念日です!日本初の洋式灯台で、神奈川県にある「観音埼(かんのんさき)灯台」の起工日が1868年11月1日だったため、それにちなみ11月1日が灯台記念日とされたそうです。「1」が灯台っぽい形だからかと思いきやそういう訳ではないんですね。
海岸沿いを見ると、大きなものから小さなものまであちこちにある灯台ですが、灯台が何のために建てられているかご存知でしょうか?
灯台とは、港の先端や高台、港の入り口などに建てられた塔のような建造物で、船舶が安全に航行するための目印としての役割を持っています。夜でも目印としての役割を果たせるように、建物の上部には遠くから分かるほどの光を放つ光源が設置されています。灯台によって、放つ光の色が違ったり、光り方が違ったりするため、自分の乗っている船がどこの位置を走っているのかを知るために有効な目印なんです。近年ではGPSの普及などにより、船は自分の位置を昔よりも簡単に知ることが出来るようになりましたが、灯台は海の目印として活躍し続けています。
最近では、その見た目の美しさや建築的な価値から観光資源という点でも注目され始めている灯台。個性溢れる色々な灯台を実際に見に行ってみるのも楽しいかもしれません。
灯台はどれも同じものというわけではなく、大きさや形、色、光り方などに違いがあってとっても個性豊か。どの灯台も個性的で様々な魅力がありますが、京丹後市にある経ヶ岬灯台は、一般社団法人日本ロマンチスト協会と日本財団が共同で実施するプロジェクト「恋する灯台プロジェクト」の認定灯台にもなっている灯台です。
丹後半島の最北端、海抜148mの断崖に建ち、バックの青い海に白亜の姿というコントラストが美しく撮影スポットとしても人気。展望台の駐車場からは、袖志の棚田(そでしのたなだ)や日本海にそそり立つ断崖絶壁、そこに作られたハヤブサの巣などの絶景スポットを望むことができ、天気の良い日には、多くのカメラマンがレンズを構えています。
経ヶ岬灯台1898年に設置され、2008年には近代化産業遺産(きんだいかさんぎょういさん)にも指定されています。120年以上のあの場所にたち続けているんですね!
さらにこの灯台は第1等フレネルレンズという非常に大きなレンズを使用した第一等灯台で、レンズはなんと高さ約2.8m、直径約1.8m、重さ約5トン!現在では国内5ヶ所の灯台にしか残っていない希少なレンズなのだとか。
灯台は全国あちこちにあってそれぞれの個性も豊か!
一度様々な灯台を実際に見に言ってみるのも楽しいですよ!ぜひ、お気に入りの灯台を見つけてみてくださいね。