気がつけば8月も中盤にさしかかろうとしています。今年は新型コロナの影響もあり、なかなかいつも通りの夏休みを味わうことは難しいですよね。京都では多くの海水浴場が感染対策等のガイドラインを定めた上で開設されていますが、海水浴場での感染対策はきっちり行えていますか?感染対策ももちろん重要ですが、海には他の危険もいっぱいです。例えば、これから増えるのがクラゲの被害。今年は例年以上に気をつけることが多くて大変かもしれませんが、安全に楽しく海水浴を楽しむためにもクラゲには気をつけましょうね!
今年の夏も海に行ったよというみなさん、クラゲに刺されたりはしませんでしたか?海でクラゲに刺されたことがあるという人は少なくないと思います。
日本海側と太平洋側や地域によっても差はありますが、お盆を過ぎると増えるといわれるのがクラゲの被害。海に入る際は、ラッシュガードなどで肌の露出を少なくしたり、クラゲ対策用の日焼け止めを使ったりして、クラゲに気をつけましょう。クラゲが危険なのは水中だけではありません。浜に打ち上げられて死んだクラゲにも毒が残っていることがあります。無毒な種類のクラゲもいますが、クラゲが落ちていても基本的には触らないようにしましょう。
海でいちばんよく見かけるクラゲといえば、透明でお椀のような形をしたミズクラゲではないでしょうか?このミズクラゲは毒性も弱く、刺されてもあまり痛みを感じないため刺されたことに気がつかないこともしばしば。お盆以前にも結構見かけますが、前述の通り毒性が弱いので危険性はあまりありません。
お盆あたりから数が増えだして危険なクラゲは、アンドンクラゲというクラゲです。海水浴中にビリビリした痛みを感じる時、その多くはアンドンクラゲに刺された場合です。刺されたところはしばらくミミズ腫れのような跡が残ることも。刺された瞬間は激痛が走りますが、大事に至ることは少ないです。とはいえアナフィラキシーショックを起こす可能性もあるので十分に注意が必要です。
海水浴でよく遭遇するのはこのミズクラゲとアンドンクラゲですが、中には刺されると命に関わるほどの危険があるクラゲも。
度々京都の海岸にも漂着するカツオノエボシは、非常に強力な毒を持った危険な生物。正確にいうとクラゲではないのですが、電気クラゲとも呼ばれておりクラゲのような見た目をしています。綺麗な青い色をしていますが、そのため海中で見つけにくく周囲を非常に長い触手が漂っています。
また、カツオノエボシは海岸に打ち上げられていることも多いですが、見つけても絶対に近寄ってはいけません。打ち上げられたものにも毒は残っており、触手が周囲に散らばっている可能性もあります。
この時期海水浴に行く際に、クラゲのことを気にする人は多くはないかもしれませんが、クラゲやカツオノエボシのように毒を持つ生き物は身近なところにいます。クラゲが多い時は海に入らないようにするなどの対処が必要です。また、毒を持つ生き物がどういった見た目をしているのか、どのような所によく現れるのかといったことを学ぶことも大切です。
今年の夏は、感染対策等いつも以上に気をつけることがたくさんあって大変だとは思いますが、思いっきり海を楽しむために、海のことを学んで怪我や事故なく遊びたいですね。