お知らせ
2018.12.05

【天橋立】西国札所最北端!成相寺

皆さんこんにちは!京都大好きライター、沢本ゆきです。
京都の魅力のひとつとして、数々の歴史ある神社仏閣があげられると思います。私の周りでも、御朱印を頂くのが趣味という方もいらっしゃったりしますし、京都が好きな方はその歴史を感じられる寺社が好きな方も多いですよね。宮津市にある『成相寺』は西国巡礼の第二十八番札所です。今回は、身代り観音のお話で有名な成相寺をご紹介したいと思います。

 

成相寺の身代り観音

  1. 日本三景・天橋立を眼下に望む景勝地にある成相寺
  2. お参りすれば身も心も美しくなれると伝えられています

成相寺は、天橋立の美しい風景を眼下に望む景勝地に建っています。その昔、開祖である真応上人が雪深い山にこもって修行をしていた時のこと。雪のため里人が来られず食べ物がなくなり、あわや餓死寸前という状況になってしまいました。死を予感した真応上人は本尊の観音様に「今日一日生きるための食べものをお恵み下さい」と祈ったのです。すると、お堂の外に傷ついた鹿が倒れていることに気づきました。禁止されている肉食をすることに思い悩みましたが命には代えられず、その鹿の腿をそいで鍋で煮て食べました。やがて雪が消え、正気を取り戻した真応上人が見たのは、鍋の中に残った木屑でした。観音様が自分の身体を身代りにして僧を助けてくれたのです。残った木屑を観音様の身体にあてると、欠けていた部分が元の形に戻ったのだとか。
この伝説から、願い事が成り合う寺、成合(相)寺と名付けられたのだそうです。ご本尊の聖観世音菩薩は、身代り観音としてだけではなく美人観音としても知られています。お参りをした人は美しい人になれるそうですよ!

見所いっぱいの成相寺

  1. 悲話を伝える「撞かずの鐘(つかずのかね)」
  2. 「真向の龍」は伝説の名工、左甚五郎の作

成相寺には他にも見所がたくさん!悲しいお話が伝わる『撞かずの鐘』、鐘なのに撞(つ)かずとはこれいかに。右から見ても左から見ても自分の方を向いているように見える、左甚五郎作の『真向きの龍』。自分の願を一言でお願いするとどんな願い事でも叶えてくれる『一願一言地蔵』などなど…。ね?ちょっと行ってみたくなる見所ばかりでしょう?そして、成相寺にお参りしたら、もう少しだけ足を延ばしてみてください。お寺から少し奥に進むと弁天山展望台があります。弁天山展望台は、笠松公園よりさらに高い場所から天橋立を望めるビュースポットなのです。
成相寺は西国札所最北端に位置していますので、これから冬になると雪が深くなってきますが、白銀をまとった天橋立は他の季節とは違った荘厳な姿を私たちに見せてくれることでしょう。まだまだ語りつくせないほど魅力がつまった海の京都。是非皆様も実際にご自分の目や身体で体感してみてくださいね!

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