京丹後市の網野町で最も美しい夕日を見ることができると言われている、夕日ヶ浦。水平線のかなたに沈む夕日は奇岩のシルエットと打ち寄せる波とのコントラストを美しく演出してくれます。そんな夕日ヶ浦の海岸に設置された木のブランコ「ゆらり」をご存知でしょうか?インスタグラムなどでも話題になっているので、夕日ヶ浦にいったことはなくてもご存知の人も多いかもしれません。この「ゆらり」には夕日ヶ浦観光協会の皆さんの想いが詰まっています。
綺麗な海と綺麗な夕日でもじゅうぶん楽しむことができるのですが、ここだけにしかない「特別な空間」がほしい!と夕日ヶ浦観光協会の皆さんは昨年からいろいろと考えてきたそうです。「手作りのブランコを設置すれば、夕日や海を見ながらゆっくりした時間を過ごしていただけるのではないか?」と・・・。
「ゆらり」に使用されているYの字になった木ですが、新たな観光地として「八ヶ山夕桜公園(はちがやまゆうざくらこうえん)」という公園を作るために山を開拓している時に「もしかしてこのY字の木は使えるかも。」と見つけた物だそう。ブランコのロープや座る部分には、海岸清掃中に見つけた流木やロープが使用されています。
新しい名所として公園を作っていたことが、さらに新しい名所が生まれるきっかけになったり、そのままではごみだったものが、新しく生まれ変わったりと、なんとも素敵ですよね。
ゆらりの名称は2月に一般応募で約40通の中から選ばれたもの。 夕日の“ゆ”、お湯の“ゆ”、夕日ヶ浦の“ゆ”を連想させ、海辺でゆらゆらと揺れる感じのイメージがよく伝わってきます。
カップル、友達、親子、ご夫婦で乗り、ゆらゆらと揺れながら語らい美しい海と夕日を楽しみましょう。