これからの季節、京都の海でマリンスポーツやダイビング、海釣りなどを本格的に楽しむ方も多いと思います。
しかし、この時期は特に台風がたくさん発生するシーズンです。台風は、1年中発生していますが、日本に接近する台風は、一般的には夏から秋にかけてが非常に多いです。
丹後半島がある日本海で台風が発生することはまずありませんが、台風の進路によっては、暴風や高波・高潮には特に注意が必要です。
台風による事故や災害を未然に防ぐためには、台風のことを、よりよく知っておくこと。これこそが防災につながります。台風のことを知って、台風が接近する海では、実際にはどんなことに注意したらよいのか考えてみましょう。
熱帯や亜熱帯の海洋上では気温が高く、海水が太陽の熱で温められ大気中に多量の水蒸気が発生します。やがて水蒸気がある箇所に集まって上昇し始め、反時計回りに渦を巻きながら上昇気流が発生します。上昇した水蒸気は上空の冷たい空気で水滴になり雲となり、そこへ湿った空気が流れ込み積乱雲へと発達します。水蒸気が雲になるときに熱が大気中に放出され、この熱が空気を温めることで上昇気流が強くなり気圧が下がります。この繰り返しで積乱雲がさらに発達し台風(熱帯低気圧)へと成長します。
台風は、北上しながら高気圧や偏西風の影響で徐々に日本に近づいてくることが多いので、台風情報をこまめにチェックすれば、ある程度の予測ができて防災につながります。台風情報は、台風の現在地(発表時間)と予報円 暴風警戒域 暴風域 強風域がそれぞれ表示されています。
※台風情報イメージ 参照
予報円 台風の中心が12、24、48、72、96および120時間後に到達する可能性がある範囲を円で表したものです。台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を示しています。
暴風警戒域 台風の中心が予報円の中に進んだとき、暴風域に入るおそれのある領域です。
暴風域 平均風速25m/s以上の風が吹いている領域です。この中では立つことも困難で、建物も大きな被害を受けるおそれがあります。
強風域 平均風速15m/s以上の風が吹いている領域です。
台風情報は分かりやすくかつ誤解なく示すために台風予報の図表示方法が気象庁で定められているのでぜひおぼえておきましょう。
海では特に、高波や高潮の恐れがありますので海には近づかないでおきましょう。
車だから大丈夫と海岸線を走ると危険です。突然高波が襲ってきたり、冠水や浸水で道路が損壊する危険もあります。
波の荒れ具合を見に行って被害にあうということもよくあります。強風にあおられ波にさらわれる危険があります。SNSに投稿するための写真や動画を撮りに行こうと考える人がいますが海には近づかないことです。
市町村が作成しているハザードマップや、地域防災計画を見て、避難場所や避難経路を確認しておきましょう。