京都府北部「海の京都」と呼ばれるこの地域には、海と空が織りなす絶景を楽しめる展望台が点在しています。
リアス式海岸の造形美、夕日が染める水平線、そして静けさに包まれる高台の空間。それぞれの展望台には、異なる海の表情と物語があります。
海沿いに点在する展望台を、「地形の迫力」「光の美しさ」「静寂の癒し」という3つの視点からご紹介します。
秋から冬にかけて空気が澄み渡るこの季節、ぜひ“高台からの海”を目的に旅をしてみませんか。
丹後松島展望所(京丹後市丹後町)
リアス式海岸の絶景で日本三景「松島」に似た景色といわれています
朝日・夕日の撮影スポットとしても定番です
屏風岩展望台(京丹後市丹後町)
海に浮かぶ岩が一直線に並ぶ姿が美しい京丹後の奇岩のひとつ
撮影スポットとしても人気です
蒲入展望所(伊根町)
日本海に面した丹後半島の断崖の上にある展望所
伊根湾の穏やかさとは対照的に、時には波しぶきが岩肌を打つ迫力ある景観が楽しめます。
断崖や奇岩、入り組んだ海岸線など、自然が生み出したダイナミックな地形を眺めることができる展望台。地形そのものが主役となる、力強い海の表情に出会えます。
かぶと山展望台(京丹後市久美浜町)
標高191.7m。久美浜湾、小天橋、日本海を一望
特に紅葉と夕景が美しいといわれています。大きな木製デッキが特徴です
七竜峠展望台(京丹後市網野町)
網野町夕日ヶ浦海岸と浅茂川の間の峠にある展望台
地元に伝わる民話「七竜のへび」に由来する祠があり、神秘的な雰囲気も
五色浜展望デッキ(京丹後市網野町)
海岸線には奇岩と礫石。礫石カラフルさから五色浜と呼ばれています
1927年の北丹後地震の隆起の跡も残っています
夕日ヶ浦海岸が近くにあるこれらの展望台では、海と空が刻々と色を変える夕暮れの美しさが際立ちます。
秋冬の澄んだ空気の中、光と影が織りなすドラマを静かに味わえる場所です。
静展望台(京丹後市網野町)
源義経の側室として有名な静御前を祀る静神社に設置してある展望台
展望台全体が神域の延長のような空気に包まれています
離湖公園展望台(京丹後市網野町)
京都府最大の自然湖「離湖(はなれこ)」に新設する公園内の展望台
3.8キロメートルに及ぶ京都府最大の淡水湖と湖周辺の様子が一望できます
経ヶ岬灯台展望所(京丹後市丹後町)
丹後半島最北端に位置し、日本海を望む断崖の上に立つ白亜の灯台
有名観光地であるが訪問者の少ない時は風と波音だけが響く自分だけの世界に浸れます
喧騒から離れ、静かに海と向き合える展望台。風や波の音に包まれながら、心を整える時間を過ごせる癒しの空間です。