京都府北部 丹後地方は歴史深い土地で伝説や神話がたくさん伝わっています。また、近年の発掘調査から弥生時代後期から古墳時代前半には、丹後地方に大和王権とは独立した強大な政治勢力があった可能性があるといいます。
京都府には1万3千基以上の古墳があると言われ、その中でも古墳が最も多く分布するのが丹後地域であることから、いわゆる丹後王国が存在していたのではないかと考えられています。
そんな丹後地方には、日本海にある古墳ベスト3があるのをご存知ですか。その古墳が網野銚子山古墳、蛭子山古墳、神明山古墳であり「日本海三大古墳」と呼ばれています。
網野銚子山古墳は史跡整備中でしたが、今春、間もなく整備が完了し、その完了記念イベントの開催を令和7年4月26日に予定しています。
その他、史跡整備完了に合わせて、古墳にまつわるイベントも開催されています。この機会に古墳を学びに京丹後に出かけませんか?
日本海三大古墳の中でももっとも大きな前方後円墳で福田川河口に形成された潟湖(せきこ)に面した砂丘上に築かれたものです。
全長200メートルあり、砂丘上という事もあり周堤や濠は整えられていませんが三段に前方後円形が重なる墳丘の斜面には葺石が施され、丹後型埴輪列が墳頂やテラスに完備されています。
古墳時代は現在の網野市街地あたりまで海岸線があったと言われており、海側からこの巨大な古墳が見えるようにすることで、海から来る者たちに絶大な権力を誇示していたのでしょう。
「網野銚子山古墳」の整備完了を記念するオープニングイベントが開催される予定です。
1 イベント名:網野銚子山古墳 オープニングイベント(史跡整備完了記念イベント)
2 開催日時:令和7年4月26日(土)11:00~15:00
3 開催場所:史跡 網野銚子山古墳(京丹後市網野町網野)
4 主催:京丹後市教育委員会
5 内容:式典、史跡活用デモイベント(物販・飲食ブース)、史跡特別解説、ガイドツアー