今年もめぐってくる8月15日の終戦記念日。
今年で80回目となり、直接戦争を体験された方々が少なくなり戦争の記憶が風化しつつある中、テレビなどで見る高年齢の方々の平和を訴えられている姿に、私たちは改めて戦争と平和について考えさせられます。
美しい海を未来に残すためには平和があってこそだとの想いから、この時期には海の京都エリアでの戦争の記憶などを紹介してきました。
今年は舞鶴引揚記念館イベントを紹介します。
舞鶴引揚記念館では、引き揚げ開始80年・ユネスコ世界記憶遺産登録10周年の節目を迎えた今年の夏休み期間中、引き揚げ開始80年「夏休みスペシャルデーと館内語り部ツアーWEEK」が開催されます。
これを機に、戦争と平和について考えてみてはいかがでしょうか。
舞鶴引揚記念館では、引き揚げ開始80年・ユネスコ世界記憶遺産登録10周年の節目を迎えた今年の夏休み期間中、引き揚げ開始80年「夏休みスペシャルデーと館内語り部ツアーWEEK」が開催されています。
引き揚げを知ろう!夏休みスペシャルデー2025
日時:令和7年8月11日(月・祝)10:00〜20:00 開館時間は9:00〜20:00
【1部 10:00〜17:00】
◆「引き揚げクイズラリー 10:00〜17:00」
◆「館内語り部ツアー ①11:00〜、②13:30〜」
◆「引き揚げ紙芝居 ①11:00〜、②15:00〜」
◆「抑留かるた大会 14:00〜」
【2部 17:00〜20:00 夜間特別開館】
◆〜光と音に包まれる平和の願い〜ナイトミュージアム
◆「日本クラウン 山本 和恵 氏 17:00〜」
◆発見ミュージアム「夜のミュージアムを探検! ①17:30〜、②18:30〜」
館内語り部ツアーWEEK
普段は土日祝日限定で人気の館内語り部ツアーを、期間中は特別に毎日実施します。
(1)期間 令和7年8月9日(土)〜17日(日)※8月13日(水)休館日を除く
(2)時間 11:00〜、13:30〜 の毎日2回
(3)内容 語り部の案内で館内を巡るツアー。所要時間は約30分。
(4)実施 NPO法人「舞鶴・引揚語りの会」
(5)その他 ・事前申し込みは不要。当日お越しください。
・無料。ただし入館料は必要です。 (8月11日はイベント開催のため入館料無料)
◆「ウズベキスタン民族舞踊&トークショー 17:40〜」
◆「箏の演奏(箏演奏家 立道 明美 氏)18:30〜」
◆「シベリア抑留映像 随時」
◆「icaダンスNiji 19:30〜」
◆「届け平和の願い〜ライトバルーン〜 20:00〜」
学生語り部による館内案内
夏休みにあわせて、次世代による次世代への継承として、学生語り部が活動します!
(1)期間 令和7年8月中の土日祝日
8月9日(土)〜17日(日)は毎日開催 ※8月13日(水)休館日を除く
(2)時間 10:00〜16:00頃
(3)内容 学生語り部による展示解説
※写真は過去のイベントの様子です:舞鶴引揚記念館提供
舞鶴引揚記念館
昭和20年第二次世界大戦が終わり、すぐには日本に帰ることができずに多くの国や地域に日本人が残されました。約660万人もいたそうです。
日本人を帰国させるべく「引き揚げ」が開始され、舞鶴では昭和20年10月7日に最初の引揚船が入港し、13年間で66万人の引揚者を迎え入れました。その記憶を後世に継承し平和の尊さを発信していく場として昭和63年4月に開館したのが舞鶴引揚記念館です。
シベリアの地で使用したコートなどの防寒着をはじめ「引揚證明書」などの文書類など全国から約1万6千点の貴重な資料の寄贈を受け、常設展示にて1000点を超える展示が行われています。
カリヨンの鐘
高さ7.5メートル 12鐘
戦後50年、海外引揚50周年、戦争の悲惨さと平和の尊さを記念し平和を象徴するモニュメントとして設置されました。
異国の丘・岸壁の母の歌碑
記念館横の桟橋が見える丘に上がると異国の丘・岸壁の母の歌碑などもあります。
シベリアに抑留されていた兵士が、はるか遠く離れた故郷への思いを歌った「異国の丘」。戦地から引揚船で息子が無事に帰ってくるのを港の岸壁で待っていたお母さんたちを歌った「岸壁の母」。改めて歌詞を読むと平和を願わずにはおれません。
引揚桟橋(復元)
記念館の近くにある引揚桟橋は多くの引揚者が祖国への第一歩を記した場所といわれ、現在は復元され記念碑が設置されています。