8月15日は終戦記念日です。そして、2023年は終戦から78年になります。
毎年8月に入ると、テレビや新聞などでは太平洋戦争の特集がされますので、この時期は少なからず戦争や平和について考える機会も多いことでしょう。
戦没者を追悼し平和を祈念して、「京都の海」における戦争と平和に関する施設などをご紹介します。
海を楽しむことができるのも平和があってこそ。平和について考える機会になれば幸いです。
舞鶴港
舞鶴湾は日本海から湾内を見ることができないというその地形から、軍事上の拠点として重要視されたことで軍港として利用されてきました。明治34年(1901)に海軍鎮守府が設置されたことが始まりですが、現在は自衛隊に引き継がれ日本海における海上自衛隊の最重要拠点となっています。
舞鶴赤レンガ倉庫群
舞鶴に軍鎮守府が設置されて、明治から大正にかけて旧日本海軍により建てられた建築物群。赤レンガで造られており現在ではその一部が重要文化財に指定され、博物館としても活用されています。
舞鶴引揚記念館
舞鶴では昭和20年10月7日に最初の引揚船が入港し、13年間で66万人の引揚者を迎え入れました。その記憶を後世に継承し平和の尊さを発信していく場として昭和63年4月に開館したのが舞鶴引揚記念館です。
記念館の近くにある引揚桟橋は多くの引揚者が祖国への第一歩を記した場所といわれ、現在は復元され記念碑が設置されています。
国立病院機構舞鶴医療センター
舞鶴海軍病院として創立され、その後は厚生省に移管され、国立舞鶴病院(現在 国立病院機構舞鶴医療センター)となりました。
戦時中、京丹後市大宮町河辺周辺に滑走路や飛行機の格納庫が建設され、昭和19年(1944)には第2美保海軍航空隊峰山分遣隊が発足し隊員による操縦訓練が行われたと言います。
現在は、建物の一部が残り、公園として整備され記念碑が設置されています。