海洋ごみの約8割は、街から川を伝って海に流れ出したもだと言われています。海洋ごみを減らすためには「街でごみを出さない」ことが重要です。
2025年9月28日(日)、同志社大学政策学部 小谷ゼミ主催の秋の鴨川清掃が行われました。
この清掃活動は「青いアイテムを身に着けて一斉清掃に参加しよう」と日本財団と環境省が推進する全国的に行われている「海ごみゼロ活動」の一環として実施されました。
小谷ゼミはこれまで4年間、鴨川で清掃活動を続けおり、6月に行った春の清掃に続き、秋の鴨川清掃として丸太町橋から鴨川デルタ区間の鴨川両岸を一斉清掃しました。
清掃活動の中心は同志社大学政策学部 小谷ゼミ15期生の資源循環チームです。
海ごみを減らすことが目的であるのはもちろんなのですが、ゼミのみなさんは「ごみを拾うだけではなくて、ごみの行方をどうしていくのかを常に考える」といったテーマを持ちながら清掃活動に取り組んでおられます。
「ごみの行方をどうしていくのかを探求していくと、どうしても生まれ変わらない(リサイクルできない)ごみがあります。ごみそのものを根本的に減らしていくべき取り組みこそが重要なのではないかと考えています」
循環型社会を築くためには、ごみのリデュース(ごみの発生をもとからなくすこと)、リユース(繰り返し使うこと)、リサイクル(資源として再利用すること)という「3R」の取り組みが重要で、その中でもリデュース・リユースの「2R」がごみの減量化に効果的だといいます。
「これまでも清掃活動はゼミの日々の活動のひとつとして実施してきました。回収したごみを分別して、プラごみの一部を協力業者とアクセサリーにアップサイクルすることで、ごみから新たな価値を作ることなどにも取り組んできました。
ゼミでは“ごみに関することならなんでもやる”と掲げて、清掃活動をきっかけに、様々な活動に参加し、いろいろな世代に働きかけ、いろいろな団体と協力しています。そんな活動の中で、新しい発見や気づきを得ることができます。
今の自分たちの活動は、成果や反省なども含め報告書にまとめて、次の世代がよりアップデートした活動ができるよう引き継いでいきたいと考えています」
「2R」の推進によって、循環型社会が実現する日が来ることを切に期待します。
今回の清掃活動は、鴨川を美しくする会、鴨川流域ネットワークの協力のもと、SKYオールボランいろどり(彩)のみなさん等が参加して実施されました。
「清掃活動をしていると、ごみを隠して捨ててあることがあります。悪いことだと自覚しているから隠したのではないのか、なぜごみ箱に捨てないのかと腹立たしい気持ちを抱くことがある」
「鴨川のこの辺りはいつもきれいでごみが少ない場所。きれいだからこそ、きれいな状態が保たれているのでしょう」
「われわれの清掃活動を見た方々がひとりでも『ごみをポイ捨てしてはいけない』と考えてくれたらと思いながら清掃活動をしています」
いろいろな意見をお伺いすることができました。
清掃活動は9:00から10:30。今回、清掃活動を行った鴨川(丸太町橋から鴨川デルタ区間の鴨川両岸)は他の場所に比べてごみが少ないようでしたが、それでも結果的にはたくさんのごみが回収されました。
その後、リサイクルできるプラごみをゼミのみんなで選別、さらにアクセサリーの原料にできるように加工します。
今回の活動の青いアイテムは、お揃いのリストバンドでした。 そこは大学生たち、楽しみながらの清掃活動でした。
おつかれさまでした!!
一人ひとりの行動で、海の未来を守りましょう