【天橋立】日本三景「天橋立」をとことん楽しむ① | 海と日本PROJECT in 京都

「天橋立」とは阿蘇海と宮津湾の間にある砂州のことで、阿蘇海の海へ向かう沿岸流と宮津湾の湾に向かう沿岸流がぶつかることで川から流れたでた砂礫が堆積したものだと考えられ、約2200年前に海面上に出現しはじめたのだと言われています。現在私たちが見ているのは、約3.6㎞続く砂州の約6,700本からなる松並木と白い砂で「白砂青松」と形容される美しい光景です。「天橋立」の風景美は古くから人々に愛され、文人墨客により和歌や絵画により表現されてきました。絵画においては雪舟の「天橋立図」や歌川広重の「丹後の天橋立」が有名です。また、和歌においては百人一首収録の「大江山いく野の道の遠ければまだふみもみず天の橋立」がその代表格だと言えるでしょう。

観光の定番は天橋立ビューランドや傘松公園の展望所から見渡すことができるその景観です。リフトなどに乗ってそれぞれの展望所へ。「天に架かる橋」とも「天に舞う龍」とも例えられる眺めは一度は見たいものです。その際は恥ずかしがらずに「股のぞき」で見ることをお勧めします。また、文殊側から見るか、府中側から見るか、粟田半島から見るかなど、様々な角度や周辺の山や海や町並みとの調和を楽しむことができるのも魅力のひとつ。天橋立には四大観といって見る方向によって呼び名がついています。ぜひ、それぞれにお気に入りの眺望を見つけてほしいものです。

飛龍観　天橋立ビューランドからの眺望です　見る方向は南から北
昇龍観　傘松公園からの眺望で、股のぞき発祥の地であり「股のぞき観」ともいうそうです。見る方向は北から南
一字観　大内峠一字観公園からの眺望です。漢字の一に見えることから「いちじかん」といいます。見る方向は西から東
雪舟観　稲荷山神社の上にある雪舟展望台からの眺望です。雪舟の「天橋立図」の構図に似ているということから、見る方向は東から西
※丹後国分寺跡からの眺望を天平観として五大観とすることもあるそうです。

天橋立は眺望だけではありません。実際に天橋立そのものに入っていくことが可能です。約3.6㎞続く砂州の松並木を散策し、その各所に設置されている名所（岩見重太郎仇討ちの場、与謝野寛・晶子夫妻の歌碑、磯清水、天橋立大明神、大正天皇御手植え松など）やところどころに生い茂る命名松（知恵の松、式部の松、千貫松、羽衣の松、船越の松など）を楽しむことができるのです。

近くのお土産物屋さんにはレンタル自転車が用意されていますので、サイクリングしながらこれらの名所や松を探したり、いろいろな景色を楽しんだりすることもできます。今では自転車だけでなくて電動キックボードのレンタルも不定期に実施中ですのでさらに楽しみ方が広がっています。

天橋立には2つの海水浴場があり、様々なアクティビティも提供されています。一味違った天橋立体験を楽しんでください。

海水浴場は次の２つです。いずれも8月18日までの開設です。
天橋立海水浴場（文殊側）
アクセス：天橋立駅から徒歩７分
　　　　　車では宮津天橋立ICからで約10分
天橋立府中海水浴場
アクセス：一の宮桟橋より徒歩5分
　　　　　車では与謝天橋立ICから約15分

海水浴が苦手な方は、こんなアクティビティはいかがですか？
天の橋立ビーチヨガ
青い海を見ながら広い砂浜での朝ヨガ体験、新鮮な空気をいっぱい取り入れてリフレッシュ間違いなし。一日のスタートにピッタリですよ。

天橋立シーカヤック体験
海の上からシーカヤックに乗って、松の木が生い茂る天橋立を眺めてみませんか。お子様なら箱眼鏡で海の生き物観察を。親子で楽しめる２人乗りのシーカヤックもあります。

天橋立SUP体験
SUPとはスタンドアップパドルボードの頭文字をとったもの。名前の通り立って漕ぎ進むスタイルです。海の上を歩いているような感覚が体験できるそうですよ。