みなさんご存知の景勝地「天橋立」には、食べるだけで知恵を授かるというなんともありがたい名物が存在します。その名物を文殊名物「智恵の餅」といいます。
天橋立には「三人寄れば文殊の智恵」で知られる智恩寺があり、学業成就のご利益を授かるために多くの参拝者が訪れます。そして、参拝者たちのもうひとつのお目当てが名物「智恵の餅」です。「智恵の餅」は智恩寺の門前町にあるお茶屋で食べることができます。
受験を控えている方はもちろん、「最近良い智恵が出なくて」なんて感じている方は、「天橋立」を訪れてみてはいかがでしょうか。智恩寺をお参りして智恵の文殊様より智恵を、門前町で「智恵の餅」を食べてさらに智恵を授かりましょう。
智恵が備わっていやだという人はいませんよね。「天橋立」では「智恵の輪灯籠」「智恵の湯」などほかにも智恵にまつわるスポットがあります。智恵増長のご利益を求めた智恵づくしの旅はいかがでしょうか。
智恩寺は大同3年(808)平城天皇の勅願寺として建立されたと伝えられ、「切戸の文殊堂」の本尊は、日本三文殊のひとつといわれています。智恵を授かる文殊さんとして有名で、たくさんの受験生やそのご家族ががお参りに来られるといいます。
茶屋通りに面する山門は、黄金閣とも呼ばれる市の指定文化財で、楼上に釈迦如来を中央に両脇士・十六羅漢を安置する、禅宗様式・三間三戸二重門の丹後地方最大の山門です。
境内には、文殊堂のほか重要文化財の多宝塔、手水鉢として使用されている鉄湯船、室町時代に作られたられたといわれる3体の地蔵菩薩、北条や暁雲閣など見どころもたくさんあります。また、境内の松の木には、珍しい扇子のおみくじも見られますのでお見逃しなく。
現在も山門の脇にはお茶屋さんが連なって営業されています。冒頭ご紹介した「智恵の餅」を提供してくれるお茶屋さんで、吉野茶屋、彦兵衛茶屋、勘七茶屋、ちとせ茶屋と四軒あって、総称して四軒茶屋と呼ばれています。
その昔、智恩寺から許可されたこの四軒だけが今も「智恵の餅」を製造販売しているのです。創業は元禄3年(1690)といわれ、300有余年絶えることなく伝統を受け継ぎ、人々に愛されてきた歴史あるお茶屋さんです。
四軒のお茶屋さんのひとつ「吉野茶屋の智恵の餅」は、餅米「地元由良産100%」と小豆「北海道産100%」を使用し、小豆の皮もこし餡の粒子まですり潰す全粒こし餡製法で、甘さは控えめで、一層「風味」「旨味」が濃厚なこし餡に仕上がっています。
定番は白いお餅にたっぷりの餡で包んだ「智恵の餅」ですが、今では桜餡や抹茶餡で仕上げたお餅、お抹茶セットなどいろいろな種類があります。中でもお勧めなのが、智恵の餅のお餅を使用した「合格みたらし餅」です。吉野茶屋でしか食べることができない特別メニューです。「智恵の餅」の歴史に想いを馳せながらもちもちの食感を楽しみ、もちもちと粘り強く合格を手に入れましょう。
長らく、お茶屋以外の販売がなかった「智恵の餅」、最近はうれしいことにクール便でも購入できるようです。
智恵の輪灯籠
元々は輪の中に灯をともし、船の道しるべとしていたといわれています。智恩寺の境内、文殊水道にある灯籠が有名ですが、今や様々な天橋立の有名観光スポットにたてられているようです。
この輪をくぐりぬけると智恵を授かると言い伝えられているのですが、どうやってくぐったらいいの?と少し智恵を求められるところがポイントですね。
智恵の松
天橋立の中にはたくさんの命名松がありますが、その中に「智恵の松」と命名された松があります。
3本の松の枝が寄り添っていることから「三人寄れば文殊の智恵」にちなんで命名されています。
智恵の湯
天橋立駅のすぐ横にある外湯です。外湯は宮津市内唯一といいます。こちらの名前の由来も「三人寄れば文殊の智恵」から。内湯に露天風呂・手足湯などもあり、美肌の湯として知られる「天橋立温泉」を楽しめます。なんと湯船にも「智恵の輪」がありますよ。
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