私たちの暮らしの身近なところには「7」にまつわるモノ(神話やストーリー、グループ、慣用句など)が必ずあります。
例えば、昔から日本では「七福神」が信仰されてきました。1月7日の習慣としては「七草がゆ」。日本映画不朽の名作と言えば「7人の侍」があります。〇〇小学校の「7不思議」などは子どもの頃話題にした方も多いのではないでしょうか。アイドルに「神7」が使われていたことも記憶に新しいですね。
そこで、海の京都の「7」にまつわるモノ、紹介しまでょう。「丹後七姫」といって。丹後地方の歴史に登場する代表的な7人の姫君の総称です。
前回紹介した「丹後TABLE」のクラフトビールのラベルにはこの「丹後七姫」が描かれています。そこでラベルに描かれた姫とともにビールを紹介していきます。
さて、あなたの推しはどの姫になるのでしょうか。お楽しみに!
日本最古の羽衣伝説は京丹後市峰山町鱒留、磯砂山(いさなごさん)が発祥の地と言われています。
天女が水浴びしていると、老夫婦に羽衣を隠されて天に帰ることが出来なくなり、老夫婦と酒を造って暮らすという伝説。乙女神社にお参りをすると、美女を授かるといわれ、天女が水浴びをしたとされる女池(めいけ)の水をかきまぜると雨が降るといわれています。
「羽衣天女」は、苦み控えめ、上品かつ爽快な飲み心地のビール「ピルスナー」のラベルに描かれている姫です。
網野町磯で禅師の娘として生まれたとされる静御前。6歳で母とともに上京。その巧みな舞と美しさで屈指の白拍子となり、源義経の側室となりましたが、乱世の中、波乱の人生を送ったことで知られたいます。京丹後市網野町磯にある静神社には静御前の木造の像がまつられています。
「静御前」は、軽快な苦みとスモーキーな香りのビール「ロンドンエール」のラベルに描かれた姫です。
明智光秀の三女として生まれ、細川家に嫁ぎましたが、父、光秀が織田信長を討った本能寺の変後、裏切り者の娘として、現在の弥栄町味土野に幽閉され、そこでキリスト教と出会います。やがて洗礼をうけてガラシャという名を授かりました。京丹後市弥栄町がゆかりの地として、ガラシャが住んだ屋敷があったとされる高台には石碑がたち、美しい景色が眺められます。
「細川ガラシャ」は、モルトの香ばしさとすっきりさが特徴のビール「メルツェン」のラベルの姫です。
聖徳太子の生母で、6世紀末の蘇我氏と物部氏の争乱を避け、聖徳太子とともに現在の丹後町間人(たいざ)に身を寄せたと伝えられているのが京丹後市丹後町間人といわれ。その地での厚いもてなしのお礼に、皇后はみずからの名をこの地へ贈ったとされますが、村人達にはあまりに畏れ多く、皇后が退座したことにちなみ“たいざ”と読みかえたとされています。
「間人皇后」は、フルーティーな香りと味わいが女性に人気のビール「ヴァイツェン」のラベルです。