京都を走る列車の中に「海の京都」をイメージした列車があるのをご存知でしょうか。
その名も「丹後の海」。京都駅から海の京都エリアを結ぶ特急列車です。
旅は、行先だけではなく、その道中も楽しむものですよね。丹後に向かう旅の道中はこの列車に乗ってみるのはいかがでしょうか。
特急列車「丹後の海」の特徴や見どころをご紹介します。
丹後の美しい海を想起するような、「海の京都」をイメージした車両を運行したいという願いがこの車両誕生の背景にあったそうです。その願いを叶えてくれたのが、これまでも数多くの鉄道車両を手掛けてきた鉄道デザインの第一人者 水戸岡鋭治氏です。もともとは1996年に導入された「タンゴ・ディスカバリー(KTR8000系)」と呼ばれていた車両が、2015年に装いも新たに生まれ変わり「丹後の海」として運行を始めました。
車両全体は藍色のメタリックで塗装され、ゴールドのロゴやシンボルマークがさらにプレミアムな雰囲気を際立たせています。メタリックボディには光が反射し、まさに海面が太陽を反射してきらきら揺らめいているようなイメージの列車です。
内装にはゆったりした空間でワンランク上の旅を楽しめるような仕掛けが随所に見られます。床や、天井、窓枠、ひじ掛けなどは素材としてそれぞれに合った木が採用されていて、やさしい落ち着いた雰囲気を感じることができます。共有スペースが用意されているのも特徴で、誰もが自由に利用でき、くつろげるようになっています。窓越しに覗いてみても乗ってみたいなと思わせるこだわりが感じられます。
この特急列車は京都駅からは1本の列車として出発し綾部駅で切り離しが行われ、それぞれの目的地(写真は久美浜と東舞鶴)へ向かいます。前の4両が特急はしだて5号、後の2両が特急まいづる5号という編成です。京都駅では4号車と5号車が切り離しができるように連結しています。
特急はしだて5号 京都-綾部-福知山-天橋立-久美浜
特急まいづる5号 京都-綾部-西舞鶴-東舞鶴
京都駅への上り列車は綾部駅で連結され、京都駅まで。
この連結・切り離しもこの特急列車の見どころのひとつです。ぜひ楽しんでください。
このほかにも京都丹後鉄道線内での運転もされています。詳しくはこちらまで。