日本海、冬の味覚といえば、なんといっても「ズワイガニ」。これからの季節は、グルメ番組や旅番組で定番の食材として登場します。
「ズワイガニ」はオスとメスや水揚げされる地方ごとに呼び名があり、京都では、オスは松葉ガニ、間人ガニ、舞鶴かに、メスはコッペ、セコガニと呼ばれています。
そんな「ズワイガニ」を何度か食べたことがあると思いますが、今回はカニにまつわる豆知識、ご紹介します。
カニの解禁日には様々な場所の水揚げがニュースで紹介されます。
「ズワイガニ」は日本海から北海道のオホーツク海、三陸沖の北太平洋、海外ではカナダ、米国、ロシア韓国、北朝鮮と幅広く水揚げされます。
今年は本格的な京都産のブランドガニをという方は、緑のブレスレット(タグ)を付けたカニを探してください。
「ズワイガニ」の雄(オス)はブランド名・地域ごとにブレスレット(タグ)の色が決められています。
京都産は「緑色」。タグには、片面に「ズワイガニの姿」と「京都」と刻印が、もう一方には「舞鶴」「たいざガニ」「網野」の3種類のいずれかと「○○丸」という水揚げをした船名が刻印されています。
「ズワイガニ」が棲んでいるのは太陽の光が届かないような真っ暗な海底で、海水温は0度~3度、海底はやわらかい泥で覆われています。
その生息が、カニの甲羅の黒い粒に関係していることを知っていますか。
カニの甲羅に黒い粒がたくさんついていることがありますよね。あの正体って何でしょう。
実は「カニビル」という海に住んでいる「ヒル」の仲間の卵だそうです。この「カニビル」の成体は魚に吸着して体液を吸って生きるそうですが、カニには何の悪影響も与えないそうですので安心してください。
ズワイガニが棲んでいる海底に「カニビル」もいて海底が柔らかい泥のため、ズワイガニの甲羅という硬い場所を利用することで卵を産み付けるということだそうです。また、自分たちの生活域を広げるために、ズワイガニが移動することも利用しているそうです。
われわれ人間にとっては、甲羅に「カニビル」の卵がたくさん付いていれば、ズワイガニの脱皮後の時間が経っており、ズワイガニの身入りがよく、上質であると判断できる印となっています。
「ズワイガニ」とならんで人気なのが「タラバガニ」
俗に「カニの王様」といわれ、太いあしで食べ応えも十分ですが、よく観察してください。あしは8本です。「ズワイガニ」は10本ですね。
実は「タラバガニ」分類上はカニではありません。エビやヤドカリの仲間に分類されるのです。
海産物にはよくある話ですが、カニでないのに「カニの王様」と呼ばれるのはその堂々たる存在感の所以なのでしょう。
いづれにせよ「タラバガニ」も「ズワイガニ」も冬の人気物ということは間違いなし。
カニ鍋(かにすき)、蒸しガニ、焼きガニ、カニ刺し、甲羅焼き、かに玉、カニクリームコロッケ、カニグラタン、カニご飯、あなたの楽しみ方はどれ?