京都府丹後半島で最北端に位置する経ヶ岬(きょうがみさき)。長い年月に及ぶ波の浸食で生まれた断崖と美しい海がもたらす景観美によって今では人気の観光スポットとして多くの観光客が訪れます。
そして、経ヶ岬灯台はこの岬の海抜140メートルに建つ白亜の灯台で、明治時代から今も現役として使われている灯台です。明治時代建設の石造の灯台であることで歴史的価値が高く、2022年10月には国の重要文化財に指定されました。
そんな経ヶ岬灯台の一般公開情報をご紹介します。
開催日: 2023年10月28日 10:00~15:00
会 場: 経ケ岬灯台 (京都府京丹後市丹後町袖志)
主催者:舞鶴海上保安部
連絡先:Tel.交通課 0773-76-4120
※天候等の都合により翌日(10/29)に延期または中止する場合があります。
灯台の内部を見学できる機会はなかなかありませんので、この機会にお見逃しなく。詳細はこちら
経ヶ岬灯台
灯台とは、付近航行の船舶に対し航行の目標となるように灯光により援助を行う施設で、経ヶ岬灯台は、全国に5つしかない最高級レンズを使用、光源に250Wのメタルハライドランプが使用され約55km先まで光を届け、若狭湾を行き交う船舶の安全を守ります。日没や日の出の明暗を察知するセンサーにより自動的に点灯し回転・消灯し停止を繰り返し稼働しています。また、船舶気象通報システムとして、風向、風速、気圧等の気象を自動観測して、海で働く人々に情報を知らせる役割も担っています。
日本初の洋式灯台である「観音埼(かんのんさき)灯台」(神奈川県横須賀市)の起工日である1868年(明治元年)11月1日(新暦)にちなんで、海上保安庁により、11月1日を「灯台記念日」と制定されています。
「灯台記念日」に併せて各地の灯台でも記念行事や一般公開が予定されていますので、興味がある方は調べてみてくださいね。
経ヶ岬をはじめとした近隣の海岸線は崖と海がもたらす自然の風景が満載です。これらの海岸線では季節や時間帯によっていろんな表情を見せてくれますので、奇跡の一枚を切り取りに出かけてみてはいかがですか。
丹後松島
日本三景の「松島」に似ていることから「丹後松島」と呼ばれている景勝地です。連続する断崖と美しい碧い海、京都自然200選にも選ばれています。
屏風岩
海面から一直線に岩が浮かび、屏風を立てたような形に見えることから名づけられました。
立岩
柱状玄武岩がそそり立っているところから「立岩」と呼ばれ、日本でも数少ない自然にできた大岩の一つです。第31代用明天皇のお后間人(はしうど)皇后の第3皇子麿子親王が、この地で鬼退治をされた時、一夜のうちに天から降りてきてこの大岩に鬼を封じ込めたという伝説が存在します。