冬の味覚の王者といわれるズワイガニですが、「松葉ガニ」や「越前ガニ」などいろいろと呼び名があります。
「松葉ガニ」や「越前ガニ」はオオズワイガニ、ベニズワイガニといったズワイガニの種類のことなのでしょうか?
「松葉ガニ」とは京都・兵庫・鳥取で水揚げされたもの、「越前ガニ」は福井で水揚げされたものと、どこで水揚げされたかによってその地名(ブランド名)が付けられます。
京都で水揚げされたズワイガニを「松葉ガニ」と呼ぶのなら「舞鶴かに」とはいったいどのようなカニにの名称なのでしょうか?
京都で水揚げされたズワイガニ(オス)は船上で厳しいチェックが行われ、そこで合格したカニには「京都」と漁獲した「漁船名」が書かれた丸い「緑色のタグ」が付けられます。これが京都産「松葉ガニ」と呼ばれます。
京都以外の代表的なブランド
水色:石川県 加能ガニ
黄色:福井県 越前ガニ
青色:兵庫県 津居山ガニ
桃色:兵庫県 柴山ガニ
白 :兵庫県 浜坂ガニ
※代表的なもの。タグの規定は各地域によって違います
そして京都産ブランド「松葉ガニ」の中でもさらに厳しい条件をクリアしたズワイガニだけが、その品質を証明するプレートが付けられ「舞鶴かに」や「間人(たいざ)ガニ」としてブランド化されています。
「舞鶴かに」は、舞鶴漁港に水揚げされたズワイガニの中で、重さ800g以上で姿が整ったものだけです。四角の「舞鶴かにプレート」が取り付けられ、水槽に入れられたままセリにかけられます。
重さ1,200g以上は金色、1,000g以上は銀色、800g以上は緑色のプレートを付けることで差別化されています。
毎年11月6日に漁が解禁され、翌年の3月20日まで水揚げされます。
カニにもオスとメスがいます。
「松葉ガニ」や「越前ガニ」はオスの呼び名で、メスは京都では「コッペガニ」と呼び、他では「セコガニ」「オヤガニ」「コウハコ」などと呼ばれています。
※店頭では「セコガニ」として並べてあることが多い
「コッペガニ」の漁期は11月6日~12月31日の期間限定でお目にかかるのはオスに「ズワイガニ」より短い期間です。
オスとは違って、殻の中に鮮やかなオレンジ色の卵巣(内子)と腹側にある赤黒い色の卵(外子)を持っており、オスでは味わうことができない磯の香りとねっとりとした食感(内子)、ぷちぷち粒々の食感(外子)を堪能できます。
オスに比べてリーズナブルな価格で店頭に並んでいますので、ぜひお試しを!