お知らせ
2026.03.04

【ジオパーク】京丹後の地質遺産を見に行こう!網野エリア・琴引浜

京丹後ジオパークの旅へようこそ。今回ご紹介するのは、網野・琴引浜エリアです。
琴引浜といえば、踏むと音を立てる“鳴き砂”で知られ、国の天然記念物・名勝にも指定された美しい海岸。夏には海水浴やキャンプ、バーベキューを楽しむ家族連れでにぎわい、水着のまま入ることができる温泉まで備えた人気のレジャースポットです。

そんな琴引浜は、砂質や地形が生み出す“地質遺産”の集積地でもあります。観光地として親しまれてきた風景の裏側にあるものは?この土地ならではの成り立ちと魅力をひもといていきます。

琴引浜と鳴き砂

  1. 浜の背後に連なる山の稜線
  2. 太鼓浜
  3. 鳴き砂の正体「石英」

全長約1.8kmにわたって、白砂青松の原風景が途切れることなく続く琴引浜。波消しブロックやコンクリート構造物が一切ない自然のままの海岸線は、訪れる人にゆったりとした時間をもたらし、日常の慌ただしさを忘れさせてくれます。
この浜を象徴するのが、足元で音を立てる“鳴き砂”。その形成過程と、鳴き砂が広がる一帯は国の天然記念物・名勝に指定されています。特筆すべきは、指定範囲が浜の背後に連なる山の稜線から、海中の水深およそ10メートルまで立体的に及んでいる点です。海岸から海中までを一体として保護するこの指定は、国内で初めての天然記念物とされています。

太鼓浜
琴引浜の中央付近には、砂を踏んだり拳で叩いたりすると「ドンドン」と太鼓のような音が響く一帯があり、古くから太鼓浜と呼ばれています。この不思議な現象は、浜の海側に突き出した岩礁と、その延長にあたる岩盤が砂の下に広がっていることが関係していると考えられています。砂の下にできた空洞が共鳴し、太鼓のような音を生み出しているのです。
琴引浜は白砂の美しいビーチとして知られていますが、砂浜と海の境目、そして海中には岩礁が点在し、緑色凝灰岩や堆積岩、さらには生痕化石など、多様な地質が観察できます。地層の成り立ちや大地の歴史に触れられる、まさに“地質学の教室”のような浜でもあります。

鳴き砂
砂浜を歩くたびに「クックッ」と小さく響く音は、まるで自然が奏でるメロディのよう。音で楽しめる数少ない地質遺産として、琴引浜は訪れる人を不思議な世界へ誘います。
この鳴き砂の正体は、砂の中に多く含まれる透明で細かな粒子 石英 にあります。石英の粒が外からの力で一斉に振動することで音を生みだします。琴引浜は、長い年月をかけて風化した花崗岩が細かい砂粒となり、海へ運ばれ、波により打ち上げられて堆積した結果、現在の石英の割合が高い砂浜として形づくられました。
かつては日本各地の砂浜で鳴き砂が見られたといわれていますが、生活環境の変化や海岸の汚れによって、次第にその音は失われていきました。そんな中で、今もなお澄んだ音を響かせる琴引浜は、全国的に見ても非常に貴重な地質遺産といえます。

近くの見どころ

  1. 鳴き砂文化館
  2. 離湖
  3. 離湖 夜桜ライトアップ

鳴き砂文化館
琴引浜から徒歩約20分の場所には、鳴き砂をテーマにした体験学習施設「鳴き砂文化館」があります。ここでは、鳴き砂の仕組みや海岸環境について、見て・触れて・聞いて学べる多彩な体験が用意されています。
館内には、世界各地の鳴き砂の展示をはじめ、微小貝やウミガメ、海岸に漂着するさまざまな自然物を紹介するコーナーが並びます。さらに、実際に砂を鳴らしてみる鳴砂体験コーナーや、砂が共鳴して音を生む仕組みを確かめられる「ブーミングサンド」の音実験装置も設置されており、子どもから大人まで楽しみながら学べる内容です。
鳴き砂を守るために必要な自然環境の大切さにも触れられるため、琴引浜の散策とあわせて訪れることで、この地域の地質遺産をより深く理解できる場所となっています。

離湖
離湖は、かつて日本海とつながっていた湾入部が、長い時間をかけて発達した砂丘や砂州によって外海から切り離され、潟湖として形成されたと考えられています。周囲には古砂丘(約12万〜1万年前)と新砂丘(1万年前以降)が重なり合い、地形の変化が生んだ“生きた地質教材”ともいえる場所です。現在は周囲約3.8km、最大水深7mを誇り、京都府で最大の自然湖となっています。

この湖の周辺には離山古墳・離湖古墳があり、また、多くの遺跡が確認されていて、この地域が古くから人々の生活と深く結びついてきたことを物語っています。

湖畔には、八重桜やソメイヨシノなどの桜が約300本植えられており、桜の名所として人気で、3月下旬から4月上旬にかけて、離湖桜まつりが開催されています。

\ 記事をシェアしよう /
X LINE ニュースを共有

関連リンク

【ジオパーク】京丹後の地質遺産を見に行こう!丹後エリア
お知らせ
2026.02.28

【ジオパーク】京丹後の地質遺産を見に行こう!丹後エリア

【イベントレポート】ぶりの解体ショー 開催!
お知らせ
2026.02.08

【イベントレポート】ぶりの解体ショー 開催!

ページ内トップへ