前回で「岩ガキ」を紹介しましたが、京都府北部丹後地方で初夏の味といえば、「丹後とり貝」も定番です。
一般に流通している「とり貝」は殻の大きさが6cm前後。それに対して「丹後とり貝」は8.5cm以上(大サイズ)と大型、それに肉厚で、食べると柔らかくて独特の甘みがあるのが特徴です。
初夏に丹後を訪れる時は、「丹後とり貝」を選択肢のひとつとしてお勧めします。
お客様の注文を受けてから貝を割って調理してくれるお店もたくさんあるということです。ぜひ地元で新鮮なものをいただきましょう。
とり貝は高水温に弱く、水温が高くなると抵抗力が低下し、特に酸素不足の影響により死んでしまうので、多くの地域では夏を迎える前に漁獲します。
しかし、丹後では夏を越えても2年近く生育するため、大型に成長することができるのです。
ただ、天然のとり貝は、年によって豊凶の差が非常に激しいことから、大型のとり貝を安定的に供給するための技術開発がされてきました。
今では、海洋センターで生産された稚貝を内湾(舞鶴湾、栗田湾、宮津湾、久美浜湾)の筏につるしたコンテナケースで丁寧に育成し1年足らずで8から10センチに育てる技術が確立しているそうです。この技術によって、「京のブランド産品」にまで認証され出荷されているのです。
開催中の「海の京都旬の食材フェア」春期で「とり貝」を提供されているお店が紹介されています。期間は6月30日までです。
※ 漁や入荷状況により提供できない場合がございます。 各店にお問い合わせのうえ、ご来店ください。
小田寿司 0772-22-6662
京都府宮津市字文珠518-25
四季膳花の(茶六別館) 0772-22-0206
京都府宮津市島崎2039-4
橋立海産センター 瑞松苑 0772-27-1488
京都府宮津市国分10
料亭ふみや 0772-22-0238
京都府宮津市字島崎2039
割烹 松きち 0773-63-3595
京都府舞鶴市字浜150番地
卑弥呼 舞鶴 0773-64-4488
京都府舞鶴市字浜166番地