イベント
2019.08.08

【舞鶴】”東洋のベネチア”吉原の万灯籠 2019年8月16日(金)

8月16日といえば、京の夏を代表する行事「五山の送り火」が行われる日。この日宮津市では、日本三大燈籠流しの一つ、「宮津燈籠流し花火大会(みやづとうろうながしはなびたいかい)」が行われます。どちらもご先祖の霊・精霊をお送りするお盆の行事です。
そして、その宮津市のお隣の舞鶴市の吉原(よしわら)では川の中で火のついた巨大な灯籠を回す「吉原の万灯籠(まんどろ)」が行われます。”東洋のベネチア”とも例えられる吉原は、漁業を主体とした町で港町の風情を残す町並みが魅力。ぜひ吉原に足を運んでみてください。

海と密接につながった行事

  1. ”東洋のベネチア”とも称される吉原の街並み
  2. 御神火を授かった青年たちが伊佐津川へ向かいます
  3. 川の中で高さ約15mの灯籠を立ち上げ回転させます

昔ながらの漁師町の風情が残る吉原は舞鶴市の北端に位置し、レトロな雰囲気を味わうことができる写真スポットとしても人気の地区です。街には水路が引かれていて船が出入りできるようになっています。
「吉原の万灯籠」と同じ日に行われる「五山の送り火」や「宮津燈籠流し花火大会」はご先祖の霊・精霊をお送りするお盆の行事ですが、「吉原の万灯籠」はどのような行事なのでしょうか。
文献などの記録はありませんが、クラゲの大発生で漁に出られない漁師が海神の怒りを鎮めるため、大火を海でたいたのが始まりと言い伝えられています。海への信仰心と地元の愛宕信仰が結びついたもので、豊漁や海上安全への祈り、魚の鎮魂などのために行われてきたそうで、海と密接なつながりを持った行事です。

毎年8月16日の夜、愛宕権現を祭る円隆寺から御神火を授かった青年たちが太鼓の音色に合わせてかけ声をあげながら、高さ約15メートルの魚型の灯籠を抱えて舞鶴湾に流れ込む伊佐津川の河口に向かい、川の中へ入っていきます。川の中では、水かけ役や棒を押す役に分かれた人々が火の粉を浴びながら灯籠を回転させ、その際に火が真夏の夜空を彩り、美しい情景を描き出します。

夏の夜に、風情ある町・吉原にどっぷりとつかってみるのも素敵ですね。

イベント詳細

イベント名吉原の万灯籠
日程2019年8月16日(金)
場所舞鶴市吉原地区 伊佐津川河口付近
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