鳴砂の浜として知られる京丹後市の琴引浜で毎年開催されている環境コンサート「はだしのコンサート」。『あなたの拾ったゴミが入場券』を合言葉に、今年で26回目を迎えます。かつて琴引浜を襲った重油流出事故の記憶や、琴引浜の保全活動の軌跡を未来の若者たちに伝えることだけでなく、昨今注目を集めている「マイクロプラスチックごみ」をテーマとして、琴引浜からその存在を多くの人々に発信していくことも目的としたイベントです。今回は「海と日本プロジェクトin京都」とのコラボレーションも決定!さらに多くの方に「はだしのコンサート」を発信していきます。
鳴砂だけでなく、白砂青松の景勝地としても知られる琴引浜。今でこそ多くの人々の尽力によって美しさが保たれている琴引浜ですが、はだしのコンサートが開催されてきたこの26年間には、「医療廃棄物の投棄」「ナホトカ号重油流出事故」「松くい虫による後背林の損傷」などの様々な問題もありました。またその一方で琴引浜は「世界初の禁煙ビーチ」や、海浜後背から海中までの立体空間を同時指定した国の「天然記念物」となるなど、「日本の原風景」「白砂青松」の保全に取り組む地域として認められています。
25回目を迎えた昨年のはだしのコンサートは、現在海洋環境において大きな問題となっている”マイクロプラスチック”に焦点を当て、琴引浜を通じてその存在と脅威を多くの人に伝えることを目的に開催されました。マイクロプラスチックとは、小さなプラスチックの粒子であり、もともと小さなプラスチック粒子だったものだけでなく、大きなプラスチックが劣化して小さくなっていたものも含まれています。かなり小さいため、海に流れ込んでしまったマイクロプラスチックの回収は困難であり、このままでは海中のマイクロプラスチックが増え続けていってしまいます。
26回目の今年も昨年同様に、そんなマイクロプラスチックの脅威を世界に発信すべく、ビーチクリーンアップや多くのアーティストによるコンサートなどが行われます。
他にも、当日はフリーマーケットやフードブース、1997年のナホトカ号重油災害事故の写真展示などのコーナーが用意されています。また、エコキャップの収集も行われますので、当日までにエコキャップを収集して持って行ってくださいね!
ナホトカ号の重油流出事故や様々な海洋問題み向き合いながら続けられてきた琴引浜の保全・活用と、このコンサートの軌跡が、ひとりでも多くの人に伝わり、琴引浜から世界へ拡大していくことを願っています。
イベントについての詳細はこちら。
イベント名 | はだしのコンサート |
日程 | 2019年6月2日(日) |
場所 | 京丹後市網野町掛津 琴引浜特設会場 |
主催 | はだしのコンサート実行委員会 後援:京丹後市 |
協力 | 掛津区、京都府立網野高等学校、京都府立久美浜高等学校、京都府立峰山高等学校、京丹後市立網野中学校、京丹後市立島津小学校、琴引浜鳴り砂を守る会、Live!♪ Do You Kyoto?、海と日本プロジェクトin京都 |