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漁業者から消費者へのメッセージ「海のエコラベル」

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商店やスーパーマーケットの鮮魚売り場で、青いラベルを目にしたことはありませんか? 今回は、鮮魚に貼られる青いラベル「海のエコラベル」をクローズアップ。ラベルの意味を知れば、そこに漁業者と消費者でつくる海の未来が見えてきます。

ご存知ですか? 「海のエコラベル」の意味と意義

  1. 鮮魚売り場で目にする、海のエコラベル
  2. イオンリテール株式会社水産京都市場担当バイヤー 田原祐一さん
  3. 京都府水産事務所京都府農林水産技術センター海洋センター 山﨑淳所長

持続可能な漁業で獲られた水産物の証「海のエコラベル」。イギリス・ロンドンに本拠を置く国際NGO海洋管理協議会MSC(Marin Stewardship Council)が認証しています。京都市内、イオン桂川のバイヤーである田原さんに伺うと、ラベルが売り場に登場したのは2007年。当初は、全売り上げに対してラベルを貼った商品が占める割合はわずか1.5%でしたが、2017年度には7%が見込まれ、10年間で着実に拡大しているそうです。

京都府は全国に先駆けて、この「海のエコラベル」(MSC認証)に取り組んできました。認証は水産物に対するものではなく、「漁業に対して認証される」と、京都府水産事務所の山﨑所長に教えていただきます。京都の場合は、底引き網によるアカガレイ漁なのだそうです。

アジア初のMSC認証、京都府のアカガレイ漁

  1. アジアで初認証、底引き網漁で獲れた京都府のアカガレイ
  2. 京都府漁業協同組合組織部 濱中貴志次長

アカガレイは乱獲により、1970年代中頃から急激に漁獲量が減少。これに対して京都府では保護区を設け、秋と春の漁期にアカガレイが生息している海域では一切操業しないという自主規制を取り入れました。「管理のもと水揚げされた水産物なのか、あるいは資源枯渇の中、ギリギリの状態で捕らえた水産物なのか、消費者には区別がつかない。それをロゴマークで示し、積極的に購入してもらえれば、漁業者と消費者が一体となって水産資源を管理・保護していける」と、京都府漁業協同組合組織部の濱中次長はラベルの意義を語ります。

京都府のズワイガニとアカガレイの底引き網漁業は、2年4ヶ月にもわたる審査を経て2008年に世界で34番目、アジアでは初めてMSC認証を取得しました。ズワイガニ漁の認証は2013年に終了しましたが、アカガレイ漁の認証は、今も継続されています。
(※取材時はアカガレイ漁の認証が継続されていましたが、2017年12月より認証が一時停止されています。)

海の未来を考えた、暮らしの選択

  1. 京都女子大学の出井豊二特任教授と学生たち
  2. 売り場にはラベルの意味を説明するPOPも

海のエコラベルをもっと浸透させようと、大学と民間のスーパーマーケットが一緒に取り組んでいる事例もあります。京都女子大学ではMSC認証について学ぶ講義が開催され、学生が教授と一緒にスーパーの売り場見学に出かけました。「こんなにいっぱいラベルがついた鮮魚が売られているなんて」「これからはすすんで買いたい」と、学生たちは買い物の仕方について改めて考えた様子です。
消費者からは見えない漁業者の取り組みを伝える「海のエコラベル」。ラベルがあるものを選ぶことは、漁業者の取り組みへの理解や支援につながります。豊かな海の資源を未来にも残すため、みなさんもお買い物の際は、このラベルのことを気にかけてみてください。

この内容は、12月7日(木)にKBS京都「おやかまっさん」(11:00~11:55)で放送されました。
※取材時はアカガレイ漁の認証が継続されていましたが、2017年12月より認証が一時停止されています。

 

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